KADOKAWA Technology Review
×
Innovators Under 35 Japan 2026 候補者募集開始!
ソーシャル発の抗議デモは
なぜいつも失敗するのか?
カバーストーリー 無料会員限定
Why So Many Web-Fueled Protest Movements Hit a Wall

ソーシャル発の抗議デモは
なぜいつも失敗するのか?

ソーシャル・メディアやモバイルによって人々は結集しやすくなり、市民活動を大きく変えた。しかし、ノースカロライナ大学のゼイネプ・ツフェッキー准教授は、ソーシャル・メディアがむしろ運動を脆弱なものにしていると話している。 by Tom Simonite2017.05.17

2011年のアラブの春や今年のワシントンでのウィメンズ・マーチは、ソーシャル・ネットワークやモバイルが人々の怒りを行動に変えるのにどう役立つかを示している。しかし、ノースカロライナ大学チャペルヒル校のジーナップ・トゥフェックチー准教授は5月16日に出版された新しい著書『Twitter and Tear Gas』で、活動家たちがインターネットを利用して行動することで、インターネットの威力が運動を以前より脆あやういものにしていると述べている。

トゥフェックチー准教授はMIT Technology Reviewの取材に対して、政府は現状維持のためにインターネットを上手に使うようになっていると語った。

以下は、トゥフェックチー准教授のインタビューからの抜粋だ。

インターネットは抗議活動をどのように変えたのでしょう?

ソーシャル・メディアはさまざまな形で市民運動に役立っています。ここ10年から15年の間に、世界中の市民運動は3倍から4倍も増えています。過去数年では、オキュパイ運動、ブラック・ライブズ・マター(Black Lives Matter)、トルコのゲジ公園での抗議運動、そして中東と北アフリカに巻き起こったアラブの民衆蜂起などがありました。しかし、どれも集まった参加者数やエネルギーに見合うほど期待された効果をあげていません。

1963年のワシントン大行進は、公民権活動の組織力、労力、人数に見合う統率力がありました。2017年1月のワシントンD.C.のウィメンズ・マーチも大規模なものでしたが、活動の可能性を示す最初の一歩であり、長い時間をかけて準備した最終 …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
人気の記事ランキング
  1. It’s time to address the looming crisis in entry-level work. 「コーディングを学べ」もう通用せず、AIが若者の雇用を奪い始めた
  2. Promotion Call for entries for Innovators Under 35 Japan 2026 「Innovators Under 35 Japan」2026年度候補者募集のお知らせ
  3. Anthropic’s Code with Claude showed off coding’s future—whether you like it or not 「Claudeに任せてしまおう」 たった1年で激変したソフトウェア開発
▼Promotion
社会実装都市「ひろしま」の魅力に迫る ローカル ✕ イノベーション
MITテクノロジーレビューが選んだ、AIの10大潮流 [2026年版]

AIをめぐる喧騒の中で、本当に目を向けるべきものは何か。この問いに対する答えとして、MITテクノロジーレビューはAIの重要なアイデア、潮流、新たな進展を整理したリストを発表する。

特集ページへ
MITテクノロジーレビューが選んだ、 世界を変える10大技術

MITテクノロジーレビューの記者と編集者は、未来を形作るエマージング・テクノロジーについて常に議論している。年に一度、私たちは現状を確認し、その見通しを読者に共有する。以下に挙げるのは、良くも悪くも今後数年間で進歩を促し、あるいは大きな変化を引き起こすと本誌が考えるテクノロジーである。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る