機械学習で設定をアドバイス、個人情報を守るスマホアプリ
個人情報の宝庫であるにも関わらず、スマホのプライバシー・ポリシーや個人設定を確認しないユーザーは多い。カーネギーメロン大学の研究者が作ったアプリは、そうした状況を変える可能性がある。 by Mike Orcutt2017.05.14
モバイル・アプリが収集・利用し、共有している個人情報に絶えず注意を払うには、長くて曖昧で面倒なプライバシー・ポリシーと、個人情報へのアクセスを許可する設定を理解する必要がある。だが、今なら役立つアプリがある。
カーネギーメロン大学の研究者が作ったプライバシー・アシスタントは、アンドロイド(Android)スマホのアプリが収集する個人情報を、機械学習を使ってより的確に管理するアプリだ。スマホのアプリのいくつかの質問、たとえば、金融アプリが「あなたの位置情報にアクセスしてもよいですか?」といったよくある質問に対する答えと、アプリの分析から得られる情報を組み合わせ、ユーザーがどのようにアクセス許可設定をするべきかを助言する。
このアプリはルート化(いわゆる「脱獄」)された端末でのみ利用可能だ。つまり、オペレーティングシステムのロックが解除され、未承認のアプリでも使えるようにする必要がある。しかし、カーネギーメロン大学の「パーソナライズ・プライバシー・アシスタント・プロジェクト」を率いるノーマン・サデー教授(コンピューター科学)は、このテクノロジーを競合との最終的な差別化手段だと主要なテック企業が考えれば、メジャーなツールになるきっかけになると期待している。
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