KADOKAWA Technology Review
×
IU35 2025受賞者が集結するSummitを12/17開催!来場申込受付中。
グーグルへ転じた
スタンフォード研究者が語る
次世代AIに必要なこと
Blake Farrington
カバーストーリー 無料会員限定
Put Humans at the Center of AI

グーグルへ転じた
スタンフォード研究者が語る
次世代AIに必要なこと

スタンフォード大学の人工知能研究所(SAIL)所長からグーグルに転じたフェイ・フェイ・リーは、次世代のAIは「人間中心」を目指すべきだという。それには文脈の理解に立ち返る必要があると指摘する。 by Will Knight2017.10.13

スタンフォード大学の人工知能研究所の所長で、現在はグーグル・クラウドで主席研究員を務めるフェイ・フェイ・リーは、人工知能(AI)革命に一役買おうとしている。だが、AI革命にはより多くの人を巻き込むことが必要だ。リー主席研究員は、AIテクノロジーにおいて人間的側面を重視することがすべての人の利益になると主張する。その理由を、MITテクノロジーレビューのウィル・ナイト上級編集者に語った。

——なぜグーグルに入ったのですか?

最先端のAI研究には大きなやりがいがありましたが、非常にすばらしい技術が覚醒する、歴史的な瞬間に立ち会いたいと考えたからです。個人的には、AIが及ぼす世界への影響について考えることが非常に重要であり、「AIの民主化」こそが最も重要な使命の1つだと考えています。それにはすべての産業にコンピューティング・サービスを届けるクラウドが有力な手段となります。

——これまでの研究ではどのようなことを学びましたか?

AIは、今よりもさらに「人間中心」になる必要があるということです。現在のAIテクノロジーの大きな成果といえば、雑多な情報から一定の規則や意味を持つものを選別して取り出すパターン認識が挙げられます。しかし、AIは1つの課題 …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
人気の記事ランキング
  1. Quantum physicists have shrunk and “de-censored” DeepSeek R1 量子技術でDeepSeekを55%小型化、「検閲解除」にも成功
  2. Promotion Innovators Under 35 Japan Summit 2025 2025年のイノベーターが集結「IU35 Summit」参加者募集
  3. Google’s new Gemini 3 “vibe-codes” responses and comes with its own agent グーグルが「Gemini 3」発表、質問に応じて回答形式もAIが判断
  4. How to help friends and family dig out of a conspiracy theory black hole 家族が陰謀論にハマったら: 専門家が語る、 5つの現実的アプローチ
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を発信する。

特集ページへ
気候テック企業10 2025

MITテクノロジーレビューは毎年、気候テック分野で注目すべき企業を選出し、その一覧を発表している。 新たなクリーン・エネルギー源の創出や、食品生産・物流の再構築といった形で経済の主要セクターの脱炭素化に取り組む注目企業10社を紹介しよう。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る