KADOKAWA Technology Review
×
Facebookログイン終了のお知らせ(2026/3/31 予定)
医療の高度な個別化は生命に「格差」をもたらすのか
Joe Raedle | Getty
ニュース 無料会員限定
The high-tech medicine of the future may be biased in favor of well-off white men

医療の高度な個別化は生命に「格差」をもたらすのか

高度に個別化された適確医療(Precision Medicine)は、少数派や女性たち、貧しい人々といった特定のグループに想定外の悪影響を及ぼす可能性がある。 by Emily Mullin2018.03.05

適確医療(Precision Medicine=精密医療とも呼ばれる)は、遺伝的体質、民族性、食事、居住地域など、あらゆる方面の個人情報をもとに、あらゆる疾患向けの高度に個別化された治療法を打ち出して、それまでの万能型医療と置き換えていくことを目指している。

医師はこれによってあらゆる人々をより健康にできると考えている。だが、ニューヨークのデータ&ソサエティ研究所(Data & Society Research Institute)の新たな報告書によると、特定の属性を持つ人は、医療が個別化されることによって不利を被る可能性があるという結果が出ている。明らかにその危険性の無い集団の1つは、医療保険やまともなライフスタイルを保つことのできる白人男性だ。

では、打撃を受けるのは誰か?

医療保険未加入者

適確医療は多くのデータを持つ研究者に依存している。米国では、そうしたデータは医者が患者を診察するたびに更新される電子健康記録(EHR)から入手される。したがって保健未加入者や定期的に医者にかかることのない人についての情報は、相対的に非常に少なくなる。そ …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
人気の記事ランキング
  1. This company claims a battery breakthrough. Now they need to prove it. すべてのパラメーターが矛盾——「出来すぎ」全固体電池は本物か?
  2. OpenAI’s “compromise” with the Pentagon is what Anthropic feared アンソロピック排除の裏で進んだオープンAIの軍事契約、その代償は
MITテクノロジーレビューが選んだ、 世界を変える10大技術

MITテクノロジーレビューの記者と編集者は、未来を形作るエマージング・テクノロジーについて常に議論している。年に一度、私たちは現状を確認し、その見通しを読者に共有する。以下に挙げるのは、良くも悪くも今後数年間で進歩を促し、あるいは大きな変化を引き起こすと本誌が考えるテクノロジーである。

特集ページへ
AI革命の真実 誇大宣伝の先にあるもの

AIは人間の知能を再現する。AIは病気を根絶する。AIは人類史上、最大にして最も重要な発明だ——。こうした言葉を、あなたも何度となく耳にしてきたはずだ。しかし、その多くは、おそらく真実ではない。現在地を見極め、AIが本当に可能にするものは何かを問い、次に進むべき道を探る。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る