KADOKAWA Technology Review
×
Facebookログイン終了のお知らせ(2026/3/31 予定)
CA問題だけじゃない、マイクロ・ターティングの本当の脅威
Shop Catalog
ニュース Insider Online限定
Your own devices will give the next Cambridge Analytica far more power to influence your vote

CA問題だけじゃない、マイクロ・ターティングの本当の脅威

フェイスブックのデータ流出事件は、マイクロ・ターゲティング技術の潜在的脅威を改めて認識させた。コンテンツの自動生成やセンサーと結びついたとき、民主主義の未来はどうなるのか。改めて考えてみる必要がある。 by David Carroll2018.04.04

フェイスブックのデータ流出スキャンダルの規模と範囲が拡大するにつれて、多くの疑問が持ち上がっている。フェイスブックは自社に責任があるかどうかに関わらず、なぜ行動を起こすまでにこれほど時間がかかったのか。また、ケンブリッジ・アナリティカ(Cambridge Analytica)の幹部は複数の国や地域にまたがるトラブルをどれほど抱えているのか。連邦取引委員会(FTC)はフェイスブックに対し正式な調査を開始した。トランプ大統領の支持者で、億万長者のペイパル(PayPal)創業者ピーター・ティールのデータ分析会社パランティア(Palantir)が、スキャンダルへの関与が取りざたされている。トランプ政権の新国家安全保障問題担当大統領補佐官ジョン・ボルトンも同様だ。

だが、最も重要なことは、この事件の将来への影響だ。

ケンブリッジ・アナリティカの行動プロファイリングやマイクロ・ターゲティングが2016年の米国大統領選挙にどの程度の影響を与えたかは明らかではない。しかし、これらのテクノロジーは急速に進歩しており、その影響について研究する学者も、ましてや政治家の対応も追いつけない。行動プロファイリングやマイクロ・ターゲティング分野の次世代企業は、ほぼ間違いなく選挙に影響を与えられるようなテクノロジーの開発をやってのけるだろう。

研究は行動プロファイリングやマイクロ・ターゲティング分野がどのような方向に向かっているかを示している。2015年にニューヨーク市メディア・ラボ(NYC Media Lab)が主催したイベントで、ニューヨーク大学経営大学院レナード・N・スターン・スクールのアレクサンダー・タズヒリン教授(情報システム)は、現在知られているほとんどのターゲティング・アプリケーションが次世代テクノロジーを使っていると指摘した。用いられるデータは、コンテキスト・アウェアネス(状況を捉える技術や概念)、時間や位置の移動情報、複数の基準の評価、ソーシャル・メディア・データ、会話でよく話題にされている事柄などである。これらはインターネット・マーケティング担当者がターゲティングに使用する、標準的なマーケティング・ツールだ(ケンブリッジ・アナリティカも2016年に使っている)。

だが、第3世代のターゲティング・テクノロジーはすでに到来している。タズヒリン教授のような専門家によると、あと2〜3年もすれば、データ …

こちらは有料会員限定の記事です。
有料会員になると制限なしにご利用いただけます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
人気の記事ランキング
  1. This company claims a battery breakthrough. Now they need to prove it. すべてのパラメーターが矛盾——「出来すぎ」全固体電池は本物か?
  2. OpenAI’s “compromise” with the Pentagon is what Anthropic feared アンソロピック排除の裏で進んだオープンAIの軍事契約、その代償は
MITテクノロジーレビューが選んだ、 世界を変える10大技術

MITテクノロジーレビューの記者と編集者は、未来を形作るエマージング・テクノロジーについて常に議論している。年に一度、私たちは現状を確認し、その見通しを読者に共有する。以下に挙げるのは、良くも悪くも今後数年間で進歩を促し、あるいは大きな変化を引き起こすと本誌が考えるテクノロジーである。

特集ページへ
AI革命の真実 誇大宣伝の先にあるもの

AIは人間の知能を再現する。AIは病気を根絶する。AIは人類史上、最大にして最も重要な発明だ——。こうした言葉を、あなたも何度となく耳にしてきたはずだ。しかし、その多くは、おそらく真実ではない。現在地を見極め、AIが本当に可能にするものは何かを問い、次に進むべき道を探る。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る