「選挙」する暗号通貨EOSはお金持ちに占拠されるのか
2017年に40億ドルも集めた新しいブロック・チェーン、イオス(EOS)は素早いトランザクションが魅力だが、ネットワークが稼働するまでにはかなりの時間がかかった。ネットワークの効率的な管理は必須だが、非中央集権化が十分なのかという検証も必要だろう。 by Mike Orcutt2018.07.04
暗号通貨とイオス(EOS)のような新規暗号通貨公開(ICO)をめぐる狂乱に具体的なものは何もない。イオスの開発者は、構築すらしていないシステムの暗号トークンを販売して、2017年の1年間に40億ドルという目玉が飛び出るほどの資金を集めた。現在、イオス暗号通貨ネットワークはとうとう立ち上げ準備が整ったが、ブロックチェーンの稼働には予想以上の困難が伴い、その過程で新たなシステムの立ち上げはどうするのが最も良いかという重要な疑問が持ち上がった。
イオスという新しいブロックチェーン・システムはイーサリアム(Ethereum)よりもはるかに高速で効率の良いシステムになるはずだ。イーサリアムの設計は暗号通貨というだけではなく、ブロックチェーンに基づくスマート・コントラクトと呼ばれるコンピューター・プログラムを実行するプラットホームでもある。だがトランザクション処理は遅い。すべての口座残高とスマート・コントラクトの状態をイーサリアム・ネットワーク内のすべてのノードに記録しなければならないからだ。イオスはトランザクション処理をトークン所有者のコミュニティから選ばれたわずか21人の「ブロック・プロデューサー」に委任することで、毎秒数千件ものトランザクションを処理できると開発者は謳っている(イーサリアムは毎秒15トランザクション)。
ブロックワン(Block.one)というスタートアップ企業がイオスのソフトウェアを主に開発している。ブロックワンのダン・ラリマーCTOは以前、ブロックチェーンに基づく金融サービス・プラットホームであるビットシェアーズ(BitShares)と、暗号通貨を使って収益を確保するWebメデ …
- 人気の記事ランキング
-
- America’s new dietary guidelines ignore decades of scientific research 「ステーキとバターを食べよ」米国の新食事ガイドラインが波紋
- This company is developing gene therapies for muscle growth, erectile dysfunction, and “radical longevity” まず筋肉増強、勃起不全・薄毛も——「長寿」治療謳う企業が試験
- Text-to-image AI models can be tricked into generating disturbing images AIモデル、「脱獄プロンプト」で不適切な画像生成の新手法
- Meet the man hunting the spies in your smartphone 20年間、独裁国家を追った研究者は今、米国を監視している