フェイスブック、規約違反ならライブ配信を「即利用禁止」へ
フェイスブックは、有害なライブ配信によって憎悪が広がるリスクを最小限に止めようとしている。
フェイスブックはブログ投稿で、同社の規約に違反した利用者の「ライブ」機能の使用を制限すると発表した。最初の違反の場合は30日間の使用禁止となる。以前は、繰り返し違反しない限り制限を受けることはなかった。
今回の発表は、ニュージーランドのクライストチャーチで発生した銃乱射事件の様子がフェイスブック・ライブで配信されたことへの怒りに対応した動きだ。また、パリで今週開催され、ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相とフランスのエマニュエル・マクロン大統領が共同議長を務める、ネット上での過激主義に反対するサミットに先立つ動きでもある。アーダーン首相はこれを「良い第一歩」とみなした。だが、対応は十分ではなく、フェイスブック・ライブを閉鎖すべきだと主張する批評家もいる。
クライストチャーチの銃乱射事件での大きな問題は、事件後に編集された動画が共有され、フェイスブックのシステムによる検知がより難しくなったことだった。問題に対処するためフェイスブックは750万ドルを投じ、加工された動画を検出できる新技術の開発にも取り組む。
フェイスブックは、英国やオーストラリアのような国が新たな法規制を設ける前に自主規制することによって、今後各国政府から課される罰則を回避したい考えのようだ。だが、20億人を超える利用者を監視し規制するという点で、不透明で強大な力をフェイスブックが持つことにもなる。
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