ウーバー大量情報漏洩の衝撃、ずさんなセキュリティ対策が原因か
ウーバーを襲った最新スキャンダルは、このお騒がせ企業にとって最悪のものになるかもしれない。大量の個人情報の漏えいを隠ぺいしただけではなく、ハッカーに10万ドルも払って口止め工作までしていた。しかも、ずさんなセキュリティ対策が原因の可能性が指摘されている。 by Martin Giles2017.11.24
過去数年間、ウーバーは何度も道を誤ってきた。だが直近の誤りは、間違いなく最大のダメージとなる。ブルームバーグは、ウーバーが大規模なデータ漏えいを1年以上も隠していたことを暴露した。何百万人ものドライバーと顧客の極秘記録を人目にさらしていたのだ。2016年10月に発生した漏えいを、ウーバーのジョー・サリバン最高セキュリティ責任者(CSO)らは隠ぺいしたとされる。サリバンCSOとその代理人は同社から追放された。ウーバーの元最高経営責任者(CEO)のトラビス・カラニック共同創業者は、データ漏えいが発生して間もなく、そのことに気づいていた。
ブルームバーグの記事が掲載された直後に発表されたプレスリリースで、ウーバーのダラ・コスロシャヒ現CEOは、ハッカーは大量の情報を入手したと語っている。大量の情報とは、米国の約60万人のドライバーの名前と運転免許証番号だけでなく、世界中の5700万人のウーバー顧客の名前、メールアドレス、携帯電話番号といった個人情報だ。漏えいしたデータを分析するために雇った外部の科学捜査の専門家によれば、クレジットカード番号、銀行口座の詳細、社会保障番号が漏えいした痕跡は見つからなかったとウーバーは説明する。だが、そうした詳細 …
- 人気の記事ランキング
-
- China figured out how to sell EVs. Now it has to deal with their aging batteries. 中国でEV廃車ラッシュ、年間82万トンのバッテリー処理追いつかず
- Quantum navigation could solve the military’s GPS jamming problem ロシアGPS妨害で注目の「量子航法」技術、その実力と課題は?
- The great AI hype correction of 2025 GPT-5ローンチ失敗、 企業95%が成果出せず … 転換期を迎えたAIブーム
- Text-to-image AI models can be tricked into generating disturbing images AIモデル、「脱獄プロンプト」で不適切な画像生成の新手法