研究者に朗報、4000ドルで買えるピペット操作ロボット登場
手頃な価格の新しい実験器具により、小規模な研究チームでも実験を自動化できるようになる。
オープントロンズ(Opentrons)が開発した新しいロボット「OT-2」が担当するのは、実験のうち最も退屈な作業だ。あらかじめプリセットされたコード、もしくは研究者が作成したカスタム・コードを使って、液体を計量したり容器間で移動させたりする、いわゆるピペット操作を自動的に実行する。
ピペット自動操作装置はすでにあるが、大型で高価なので小さな研究室での使用は難しい。OT-2の価格は4000ドルで、 標準的な実験台に設置できる。つまり、より多くの研究者がピペット操作から解放されるわけだ。
「当社のロボットは研究室の戦力増強装置になると考えています。すべての研究者は、OT-2を1台動かすごとに研究成果を3倍に増やせるでしょう」とオープントロンズのウイル・ケーナン共同創業者は話している。
OT-2にはオープンAPIもあり、ユーザーがOT-2をアマゾン・アレクサ(Amazon Alexa)などと統合もできる。すでに試みている科学者もいるようだ。
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