ケニア初の人工衛星、ISSの「きぼう」日本実験棟から放出
ケニア初の人工衛星が、国際宇宙ステーション(ISS)から放出された。現在、地球を周回する軌道上を飛行している(日本語プレスリリース)。
ケニア共和国のナイロビ大学が開発した人工衛星「1KUNS-PF」は、国際宇宙ステーションの「きぼう」日本実験棟から、ロボットアームにより放出された。衛星は1辺が10センチメートルの立方体で、元々4月の補給ミッションで宇宙ステーションに打ち上げられていた。これでケニアは超小型衛星を宇宙に展開した最初のサハラ砂漠以南のアフリカ国家となった。
米国航空宇宙局(NASA)は遡ること1970年代に、確かにケニアの人工衛星を打ち上げた。しかし、それはケニア中心のプロジェクトではなかったし、ケニアにとって利益はほとんどなかった。この打ち上げ後、ケニアの宇宙開発プログラムは実質的に中断した。
宇宙開発のハードルが低くなっており、多くの国が宇宙へ行けるようになった。今回のような超小型衛星により、環境計測、天気予報、穀物監視、森林管理、野生生物追跡などが今後、可能となるだろう。
- 参照元: Quartz、Capital News
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