フラッシュ2022年5月13日
-
東北大、ナノ材料と機械学習で一酸化炭素を検出
by MITテクノロジーレビュー編集部 [MIT Technology Review Japan]東北大学の研究チームは、酸化チタンナノチューブのナノ微細構造を検出媒体とする半導体式ガスセンサーを開発した。混合ガスの中から微量な一酸化炭素の濃度を高精度で検出でき、呼気から肺疾患を検査・診断する機械への応用が期待できるという。
研究チームは、すでに開発していた半導体式ガスセンサーに機械学習を組み合わせることで、高い精度で一酸化炭素濃度を検出することに成功。一酸化炭素、ヘリウム、酸素、窒素の4種のガスを混合し、それぞれの濃度比を変えた複数種の混合ガスを用意し、複数のセンサーが検知したそれぞれの特性を機械学習で解析した。センサーの検出精度は市販の電気化学式ガスセンサーと同等またはそれ以上だといい、数秒で結果を得ることができるという。
研究成果は6月15日、「センサーズ・アンド・アクチュエーターズB(Sensors and Actuators B)」誌に掲載される。
(笹田)
-
- 人気の記事ランキング
-
- Inside the race to find GPS alternatives GPSに代わる選択肢を、 地球低軌道で100倍強い 次世代測位システム
- Promotion MITTR Emerging Technology Nite #33 バイブコーディングって何だ? 7/30イベント開催のお知らせ
- Promotion Call for entries for Innovators Under 35 Japan 2025 「Innovators Under 35 Japan」2025年度候補者募集のお知らせ
- Trajectory of U35 Innovators: Yoichi Ochiai 落合陽一:「デジタルネイチャー」の表現者が万博に込めた思い
- Cybersecurity’s global alarm system is breaking down 脆弱性データベースの危機、 「米国頼み」の脆弱性が露呈
- Why the US and Europe could lose the race for fusion energy 核融合でも中国が優位に、西側に残された3つの勝機