野生動物の写真をAIで識別、96.6%の精度を達成
新たな研究により、人工知能(AI)アルゴリズムが人間並みの能力で動物を識別できる可能性が示された。
野生動物の観察などに使われるモーション反応カメラは、自動的に野生動物を撮影し、膨大な量のデータを供給してくれる。しかし、カメラが撮影したすべての画像を人手によって分析しなければならない。
AIアルゴリズムを用いて画像を分析したところ、スナップショット・セレンゲティ(Snapshot Serengeti)と呼ばれるプロジェクトで撮影した320万枚の写真を96.6%の正確さで分類できた。人間のボランティアに匹敵する精度だ。このソフトウェアを使えば、人間による残業を推定1万7000人時、節約できるかもしれない。
今回の成果により、生態学、動物学、生物学といった分野が「ビッグデータ」の学問になる可能性がある。「そうなったら野生動物の生態学は大きく変わるでしょう」。スナップショット・セレンゲティ・プロジェクトのリーダーであるクレイグ・パッカー博士は語る。
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