バイドゥ、量子コンピューターの研究開発に参入へ
中国テック界の巨人は、量子コンピューティングの分野では同業他社に後れを取っている。だが、今後5年間で自社のビジネスに組み入れたい考えだ。
バイドゥ(Baidu)は3月8日、独自の量子コンピューティング研究所を設立することを発表した。シドニー工科大学のランヤオ・デュアン教授が指揮をとり、今後5年間で同社の他の事業領域で活用できるデバイスの開発を目指す。
量子コンピューターは非常に大きな可能性を秘めており、今日のスーパーコンピューターでは不可能な計算が可能になるかもしれない。中国は量子コンピューター開発で最先端に位置すべく奮闘しており、今後5年間で国立量子情報科学研究所(National Laboratory for Quantum Information Science)に最大160億ドル規模の資金を投じる。
バイドゥは、国内外で激しい競争に直面している。アリババとテンセント(Tencent)は最近、量子コンピューティング研究部門を立ち上げた。米国では、マイクロソフト、インテル、IBMやグーグルが、量子デバイスの開発に取り組んでおり、特にIBMとグーグルは目覚ましい成果を上げている。
【お知らせ】知られざる中国の最新テック事情が1冊でわかる! MITテクノロジーレビュー特別編集eムックはこちら。
- 参照元: TechNode
5Gから6Gへ、通信の世界的研究者・太田 香教授「U35」へのメッセージ
世界の工学者を魅了し続ける
eムック 「パワー・ハングリー AIとエネルギーの未来」特集号
壁を突破する「覚悟」——再生医療産業を開拓、畠 賢一郎氏に聞く
書評:サム・アルトマンはいかにして「AI帝国」を築いたか