KADOKAWA Technology Review
×

ニューズラインエマージング・テクノロジーの最新情報をお届け。

グーグルが72量子ビットの新チップを開発、量子超越性を達成か
Google
Google has built the world’s most advanced quantum chip

グーグルが72量子ビットの新チップを開発、量子超越性を達成か

新記録を達成したこのデバイスは、いくつかの問題解決において、従来型のスーパーコンピューターを打ち負かす可能性がある。

グーグルは3月5日に「ブリッスルコーン(Bristlecone)」と呼ぶ新しい量子チップを発表した。ブリッスルコーンは、72量子ビット(「キュービット」とも呼ばれる)を搭載し、計算に使用する。今までの最も先進的な量子チップはIBM製で、50キュービットだった。

グーグルの研究者も含めた一部の研究者は、キュービット数が50以上の量子デバイスは、いくつかの特定の作業において、従来のスーパーコンピューターを凌駕するかもしれないという。このことは「量子超越性」として知られている。

しかし、ごく最近のいくつかの研究は、 量子超越性の達成には、50よりもさらに多いキュービット数が必要かもしれないと提唱している。加えて、従来のハードウェアを打ち負かすためには、グーグルは量子チップを安定した、エラーが比較的少ないものにする必要があるだろう。

ジェイミー コンドリフ [Jamie Condliffe] 2018.03.07, 11:26
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。2024年も候補者の募集を開始しました。 世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を随時発信中。

特集ページへ
MITテクノロジーレビューは有料会員制サイトです
有料会員になると、毎月150本以上更新されるオリジナル記事が読み放題!
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る