ロシアのハッカーがウクライナを再び攻撃、サッカー決勝が狙いか
研究者たちは、もし使用されたらウクライナに大打撃を与える可能性のある危険なコードを発見した。
ロイター通信の報道によると、シスコシステムズのサイバーセキュリティ部門タロス(Talos)の研究者は、54カ国以上で、ルーターや他のWebゲートウェイ機器が「VPNフィルター(VPNFilter)」と呼ばれるマルウェアに感染しているのを発見した。感染した機器の多くは、ウクライナ国内のものだ。
今回発見されたマルウェアのコードは、数年前ウクライナのエネルギー会社のシステムを攻撃したロシアのマルウェアと同じ特徴を持っている。感染した機器をシャットダウンしたり、感染した機器を使って他の機器にアクセスしたりできる。
ウクライナでは5月26日に、サッカー欧州チャンピオンズリーグの決勝戦(リバプール対レアル・マドリード)が開催される。これがハッカーにとって関心をそそる攻撃目標なのかもしれない。当然のことながら、ロシア政府はそうした意図を否定した。セキュリティ当局は企業に対し、マルウェアが標的にしている機器の製造企業であるネットギア(Netgear)やリンクシス(Linksys)などが出しているセキュリティ更新プログラムをすぐにインストールするように警告している。
- 参照元: Reuters
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