自動運転自動車実現を目指す道のりの中で、私たちの現在位置地を理解するのは、人工知能(AI)の探求がどこまで進んだかを理解するくらい、ややこしいかもしれない。過去数年にわたり、膨大な数の企業がこの分野に参入し、最新ニュースは絶えることなく更新され、完全自律型移動手段の実現がすぐそこまで迫っているかのような印象を生み出している。この2週間の出来事も例外ではない。ウーバーは 新たな最高経営責任者(CEO)の就任と自動運転部門への10億ドルの投資を発表し、ウェイモ(Waymo)はフェニックスでの普及拡大のために配車アプリを立ち上げ、テスラは完全自律運転実現への鍵となる自社設計の新しいAIチップを公表した。
しかし、無人運転自動車はまだ試作段階にとどまっており、実現までの想定年数には自動車メーカーによって大きなばらつきがある。4月にはフォードのジム・ハケットCEOが保守的なスタンスを表明し、同社は当初「自律型移動手段の出現を過大評価していた」と認めた。2021年に同社初の自動運転車両を発売する計画に変わりはないが、性能面は当初の計画よりもかなり控えめなものになる。対照的に、テスラを率いるイーロン・マスクCEOは、自動運転技術は2020年までに人間による介入よりも安全性の高いものになるだろうと、強気の主張を展開した。「遅くとも2020年中にそうならなければ、私はショックを受けるでしょう」とマスクCEOは述べた。
予言することは私のビジネスではない。だが私は最近、モービルアイ(Mobileye)のアムノン・シャシュアCEOと膝を交え、完全自律運転に立ちはだかる課題について理解を深める機会を得た。2017年にインテル傘下となったイスラエル企業のモービルアイは自動運転技術の開発を手がけ、24社を超える自動車メーカーと提携を結ぶ、自動運転分野における有力企業の1つだ。
シャシュアCE …
- 人気の記事ランキング
-
- Can the US battery market untangle from China? 送電網の蓄電池から中国製を締め出し、米国が払う「自立」の代償は
- Promotion How AI could reshape Japan’s white-collar workforce 【10/6開催】AIで浮いた人材、次の一手は地方に——冨山和彦氏ら登壇
- Donated livers can be made biologically younger 「若返る」提供肝臓、機械灌流が生物学的年齢を逆戻りさせる
- Meet a mouse whose brain cortex is made up of human cells 脳容積の半分がヒト細胞に、スタンフォード大が作った「異種皮質マウス」
- This geneticist’s age-reversal tech could help restore sight 失明マウスの視力回復に成功、若返りブームの震源となった研究者
