低スペックスマホでも「フェイスID並み」実現? 顔認証に新技術
アイフォーン Xの登場で3D顔認証が注目されている中、専用ハードウェアが不要で、安価なスマホでも使える技術を開発したと謳うスタートアップ企業が現れた。 by Rachel Metz2017.10.11
パスワードと違って、同じ顔は1つとしてない。その単純な事実によって、顔認証は株取引からビデオゲームに至るまで、近い将来、非常に有力な認証システムになるかもしれない。スマートフォンによる生体認証がますます一般的、かつ高度になっているからだ。
https://s3.amazonaws.com/files.technologyreview.com/p/pub/files/zoomwireframeupdate_0.mp4
アップルのような一部の企業は、赤外線カメラなどのセンサーで顔を3Dマッピングするのが最善だと考えているが、その技術が使えるのはハイエンド機種のスマホに限られている。一方で、ラスベガスの小さなスタートアップ企業フェイステック(FaceTec)は、あらゆるタイプのスマホにソフトウェアだけで動く3D顔認識を搭載しようとしている。
フェイステックの「ズーム(Zoom)」技術は、相手が写真や映像ではなく本物の人間かどうか、スマホの正当な所有者かどうかを判別するのに、アップルとは別の方法を採用している。スマホのカメラを顔に近づけるときに発生するひずみに着目し、あらかじめスマホに保存してある画像と、アプリを使うときの画像のひずみを比較して、違いを分析するのだ。
パスワードに代わる認証方法へ移行する動きはここ数年かけて進んでおり、指紋や虹彩スキャン、顔といった生体認証技術はスマホにも次第に浸透しつつあるものの、大きな成果は収めていない。とはいえ、特に顔認証 …
- 人気の記事ランキング
-
- Inside the tedious effort to tally AI’s energy appetite 動画生成は別次元、思ったより深刻だったAIの電力問題
- Promotion Call for entries for Innovators Under 35 Japan 2025 「Innovators Under 35 Japan」2025年度候補者募集のお知らせ
- IBM aims to build the world’s first large-scale, error-corrected quantum computer by 2028 IBM、世界初の大規模誤り訂正量子コンピューター 28年実現へ
- What’s next for AI and math 数学オリンピックで「人間超え」のAIは数学者になれるか?
- What is vibe coding, exactly? バイブコーディングとは何か? AIに「委ねる」プログラミング新手法