「アレクサ、盗聴はやめて!」使って分かったAIスピーカーの恐怖
我が家のスマートスピーカーが録音していた音声のリストをチェックした瞬間、思わず首の後ろの毛が逆立った。私的な会話が録音されていた。ありふれた会話だが、それは「私のもの」なのだ。 by Rachel Metz2018.05.30
私の家のリビングルームには去年から、アマゾンのスマート スピーカー「Amazon Echo Dot(エコー・ドット)」を置いている。家族は主に、アマゾンのデジタル・アシスタントである「Alexa(アレクサ)」に音楽をかけてもらうためにエコーを使っている。でも、オレゴン州ポートランドのある家族が所有しているアレクサ対応スピーカーが家族の会話を録音して、ある連絡先に送信したという報道を見てから、私は疑い始めた。我が家のスマートスピーカーは、私たちが直接話しかけていない時に、家の中の何をピックアップしているのだろう?
私が知らないうちにどんなことが録音されているかを確認するために、アマゾン・アレクサのスマホアプリの「設定」画面を開き、アレクサの履歴をチェックした。
その瞬間、首の後ろの毛が逆立った。
アレクサは過去数カ月の間、しばしば日に数回、明らかな理由無しに、私がアレクサにはっきりと頼んだこと以上のことを聞いていたのだ。仕事のことで父に不平を言っていたこと、小さな子どもに夕食を食べるよう叱っていたこと、他に誰も聴いていないと思って夫に話していた家庭の日常的なこと。それらはすべてアレクサに聞かれていたのだ。
まさにゾッとすることだ。これらのありふれた雑談は、「私の」ありふれた雑談なのだから。パンドラ(好みの音楽をラジオ …
- 人気の記事ランキング
-
- China figured out how to sell EVs. Now it has to deal with their aging batteries. 中国でEV廃車ラッシュ、年間82万トンのバッテリー処理追いつかず
- Quantum navigation could solve the military’s GPS jamming problem ロシアGPS妨害で注目の「量子航法」技術、その実力と課題は?
- Text-to-image AI models can be tricked into generating disturbing images AIモデル、「脱獄プロンプト」で不適切な画像生成の新手法
- The great AI hype correction of 2025 GPT-5ローンチ失敗、 企業95%が成果出せず … 転換期を迎えたAIブーム