50年ぶりの月面再訪にスペースXの着陸船 ライバル逆転
NASAは、2020年代に予定しているアルテミス計画において、月周回軌道と月面を往復する着陸船に、スペースXの「スターシップ」を使うことを明らかにした。NASAが昨年、月着陸船に関して3つのグループと締結した契約では、スペースXは受け取る金額が最も少なく、技術や管理面の評価も低かったが、「逆転」した。 by Neel V. Patel2021.04.19
2020年代に、米国航空宇宙局(NASA)の宇宙飛行士は、数十年ぶりに月面に着陸する見込みだ。NASAの発表によると、月面着陸の際に宇宙飛行士が乗る宇宙船は、スペースX(SpaceX)の「スターシップ(Starship)」になるという。
スターシップを建造するためにスペースXがNASAと29億ドルの契約を締結したことは、4月16日にワシントンポスト紙が最初に報道し、後にNASAがこれを認めた。この契約は、イーロン・マスクが創設・経営するスペースXにとって大偉業であると同時に、ライバル企業にとっては大打撃である。
スペースXは、人類を月に、そしていつかは火星へと送り届けることを目的としたスターシップを、次世代の宇宙船だと宣伝している。高さ約49メートル、直径約9メートルのスターシップは、再利用可能な宇宙船で、地面に対して垂直に離着陸するように設計されている。計画では、スターシップは別に打ち上げられ、NASAの宇宙飛行士がNASAの「オリオン(Orion)」宇宙船の乗組員カプセルに乗って到着するまで、月周回軌道で待機することになっている。スターシップは、宇宙飛行士を月周回軌道から月面へと運び、そして(月面から)戻すだけだ。
昨年、NASAは、3つの異なるグループと契約を結んだ。月着陸船の各グループ独自の提案をさらに発展させるのが狙いだ。そのときの契約額は、スペースXが1億3500万ドル、軍需会社のダイネティクス(Dynetics)が2億5300万ドル(同社は、シエラ・ネヴァダ・コーポレーション(Sierra Nevada Corporation)と協力)、ブルーオリジン率いる4社から成るチーム(ノースロップ・グラマン(Northrop Grumman)、ロッキード・マーチン、ドレイパ …
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