フラッシュ2023年4月27日
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新型コロナ重症化に自然免疫細胞の機能不全が関与=阪大ら
by MITテクノロジーレビュー編集部 [MIT Technology Review Japan]大阪大学と理化学研究所などの共同研究チームは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)重症化における自然免疫細胞の役割を明らかにした。
研究チームは、大阪大学が収集した日本人COVID-19患者73人と健常者75人の末梢血単核細胞のシングルセル解析と、宿主のゲノム情報との統合解析を実施した。
その結果、COVID-19患者で自然免疫を司る単球の一種「CD14+CD16++単球」が顕著に減少し、その細胞分化が阻害されていることが分かった。遺伝子発現変動解析と細胞間相互作用解析により、この単球の機能不全が重症化に関与していたことも判明した。
さらに、ゲノムワイド関連解析で同定されたCOVID-19重症化関連遺伝子が単球や樹状細胞で特異的に発現し、遺伝子多型がこれらの細胞の機能に影響を及ぼしていることも明らかになった。
この知見を活かせば、新型コロナをはじめとする感染症の新たな治療法や診断法の開発が期待できる。研究論文は、英国科学誌ネイチャー・ジェネティックス(Nature Genetics)に2023年4月24日付けでオンライン掲載された。
(中條)
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