KADOKAWA Technology Review
×
Innovators Under 35 Japan 2026 候補者募集開始!
Google DeepMind
人工知能(AI) Insider Online限定
Google DeepMind’s new AlphaFold can model a much larger slice of biological life

グーグル、AlphaFold 3を発表 生命分子の構造を予測

グーグル・ディープマインドは、DNAやRNAなどの生命分子の構造と相互作用を予測できるAIモデル「AlphaFold 3」を発表した。創薬および研究分野におけるAIの利用をさらに推進する。 by James O'Donnell2024.05.10

グーグル・ディープマインド(Google DeepMind)は、生物学予測ツール「アルファフォールド(AlphaFold)」の改良版を公開した。新バージョンでは従来のタンパク質だけでなく、生物学的生命のほぼすべての要素の構造を予測できるという。

この進展によって、創薬や他の科学研究が加速する可能性がある。AlphaFoldは現在、回復力の高い作物から新型ワクチンに至るまで、あらゆるものを特定する実験に用いられている。

2020年に公開された以前のモデルは、タンパク質の構造を予測する能力で研究コミュニティを驚かせたが、研究者たちはタンパク質以外も扱えるツールを強く求めてきた。

ディープマインドによると、「AlphaFold 3」はDNA、RNA、創薬に不可欠なリガンドなどの分子の構造を予測できるという。また、AlphaFold 3はこれまでのどのツールよりも、分子の相互作用を繊細かつダイナミックに描き出せるとしている。

「生物はダイナミックなシステムです」とディープマインドのデミス・ハサビス最高経営責任者(CEO)は電話会見で報道陣に述べた。「生物学的特性は、細胞内の異なる分子の相互作用によって発生します。AlphaFold 3はそれをモデル化するための、最初の大きな一歩と考えてください」。

AlphaFold 2はヒトの心臓の高度なマッピング、抗菌薬耐性のモデル化、絶滅鳥類の卵の特定などに貢献したが、AlphaFold 3がどのような進歩をもたらすのかはまだ分からない。

コロンビア大学のモハメド・アルクライシ助教授(システム生物学)は、AlphaFoldの新バージョンが創薬にとってさらに良いものになると考えている(同助教授はディープマインドと利害関係がない研究者である)。「AlphaFold 2はアミノ酸についての知識しかなかったため、バイオ医薬品への実用性は非常に限定的でした。ですが、今回のAlphaFoldでは、原理的には薬剤がタンパク質のどこに結合するかを予測できます」。

ディープマ …

こちらは有料会員限定の記事です。
有料会員になると制限なしにご利用いただけます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
人気の記事ランキング
  1. It’s time to address the looming crisis in entry-level work. 「コーディングを学べ」もう通用せず、AIが若者の雇用を奪い始めた
  2. Promotion Call for entries for Innovators Under 35 Japan 2026 「Innovators Under 35 Japan」2026年度候補者募集のお知らせ
  3. Anthropic’s Code with Claude showed off coding’s future—whether you like it or not 「Claudeに任せてしまおう」 たった1年で激変したソフトウェア開発
▼Promotion
社会実装都市「ひろしま」の魅力に迫る ローカル ✕ イノベーション
MITテクノロジーレビューが選んだ、AIの10大潮流 [2026年版]

AIをめぐる喧騒の中で、本当に目を向けるべきものは何か。この問いに対する答えとして、MITテクノロジーレビューはAIの重要なアイデア、潮流、新たな進展を整理したリストを発表する。

特集ページへ
MITテクノロジーレビューが選んだ、 世界を変える10大技術

MITテクノロジーレビューの記者と編集者は、未来を形作るエマージング・テクノロジーについて常に議論している。年に一度、私たちは現状を確認し、その見通しを読者に共有する。以下に挙げるのは、良くも悪くも今後数年間で進歩を促し、あるいは大きな変化を引き起こすと本誌が考えるテクノロジーである。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る