Cover Story
LLMがついに月面へ、月面ローバー「FLIP」が11月にも打ち上げ
早ければ11月にも打ち上げられるアストロラボの月面探査ローバー「FLIP」に、LLMを実行できるHPEのコンピューターが搭載される。実現すれば、月面でLLMを動かす初の事例となる。通信遅延の影響を減らし、探査機の自律性を高める第一歩になるかもしれない。
by Tereza Pultarova-
森山美優:経鼻ワクチンを手がかりに粘膜免疫の謎を解く研究者
イェール大学の森山美優は、感染そのものを防ぐ経鼻ワクチンの開発を目指し、動物実験で検証を進めている。一方で、そのワクチンがなぜ効くのかを、粘膜免疫の仕組みから探っている。
by Yasuhiro Hatabe -
「ニューラル・ネットは読み解ける」主張、元オープンAI研究者に真意を聞く
AIの解釈可能性研究を切り開いてきたグッドファイアの研究者ニック・カマラタのブログ投稿は、AIは理解できるという「良い知らせ」として熱狂的に受け止められた。だが本人は「何もかもが良い知らせというわけではありません」と言う。主張の核心は、完全な理解が不可能ではないという点だ。
by Will Douglas Heaven -
AIブームに沸くサムスンの巨大半導体拠点、ピョンテクの建設現場を歩く
韓国・ピョンテクでは、サムスンが水田の隣に巨大な半導体製造拠点を建設している。AIブームでメモリーチップの需要が急増する中、数千人の作業員が安全第一を掲げながら新たなファブの建設を進めている。
by Michelle Kim -
患者の8割超が再び文字を読めた、網膜インプラントの仕組み
加齢黄斑変性の「地図状萎縮」では、光を電気信号に変える網膜の視細胞が死滅し、視野の中心が見えなくなる。7月に欧州で承認されたPRIMAシステムは、カメラ付き眼鏡と網膜インプラントでその働きを肩代わりし、失われた視力を補う。
by Linda Marsa -
やることがないAIは何をする? 無人島に30時間置き去りにした結果
目標を与えずにバーチャルの無人島に置かれたAIエージェントは、ジャグリングの記録に挑み、条件が甘いと自ら記録を取り消してやり直した。研究者らは、こうした「遊び」が後の課題解決に役立つことを示した。ただ、本当に遊んでいるのか、疑問視する声もある。
by Amit Katwala -
主張:子どものSNS禁止、抜け道を塞ぐほどネットは危険に
各国で子どものSNS利用を禁じる動きが広がる。だが年齢制限は簡単に回避でき、抜け道を塞げば子どもは安全対策の乏しいプラットフォームへ流れかねない。筆者らは、禁止ではなく、子どもにリスクをもたらす企業のデータ収集や設計を規制すべきだと主張する。
by Danah Boyd -
長寿薬にクローン、冷凍保存——ペットを「手放さない」のは良いことか?
低温保存されたペットが蘇る見込みは、限りなくゼロに近い。それでも、死んだペットを極低温で保存するサービスや、遺伝的に同一のペットを作るクローン作製には需要がある。喪失の悲しみに、技術はどこまで応えるべきなのか。
by Jessica Hamzelou -
米国で相次ぐ原発の「出力増強」、AIの電力需要を賄えるか?
米国最大の原子力発電事業者コンステレーションが、既存の原子炉11基で1ギガワット近い出力増強を計画している。データセンター向けのクリーン電力を素早く増やす手段として注目されるが、実際にどれだけ上乗せできるのか。
by Casey Crownhart -
「臓器が患者を待つ」時代へ?1年間保存したブタ腎臓が再び機能した
ミネソタ大学の研究チームが、ガラス化させて-150℃で保存したブタの腎臓を再加温し、再び機能させることに成功したと発表した。1年余り保存した腎臓も、再加温後すぐに尿を作り始めた。将来的に、移植の時間的制約を大きく緩和できる可能性がある。
by Jessica Hamzelou -
気候テック10:IPOとグーグルを追い風に、地熱を広げるファーボ
米国のファーボ・エナジーは、IPOで調達した約22億ドルとグーグルとの電力契約を足がかりに、水圧破砕を使う強化地熱発電の拡大を急ぐ。
by Eshan Raul