KADOKAWA Technology Review
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Innovators Under 35 Japan FAQ


■一般的な質問

Q:Innovators Under 35とは何ですか?

Innovators Under 35(35歳未満のイノベーター)は、才能ある若きイノベーターたちを讃え、その活動を支援することを目的とした、MITテクノロジーレビュー主催の世界的なアワードです。特定の分野や業界だけでなく、世界全体にとって重要かつ独創的なイノベーターを発掘、紹介することを使命としています。

Innovators Under 35の第1回は1999年に始まり、現在はグローバル版に加えて、アジア、中国、欧州、インド、ラテンアメリカ、MENAのローカル版が各地域のパートナーとともに開催されています。
Innovators Under 35 Japanはその日本版にあたり、MITテクノロジーレビュー[日本版](運営会社;株式会社角川アスキー総合研究所)が主催しています。

Q:グローバル版のInnovators Under 35と日本版との違いは何ですか?

グローバル版はマサチューセッツ工科大学の100%子会社である米TechnologyReview Inc.が主催し、世界中から候補者を募ります。日本版を含むローカル版は各地のパートナー企業が同社との契約のもと、グローバル版と同じ審査基準・規則に則って開催します。
ローカル版の受賞者は翌年のグローバル版にノミネートされ、グローバル版の審査対象となります。日本版の応募は日本語で受け付け、日本版の審査員によって審査されます。グローバル版の応募は英語のみで受け付けます。

Q:MITテクノロジーレビューとは何ですか?

MITテクノロジーレビュー(MIT Technology Review)は1899年に米国マサチューセッツ工科大学によって創設されたテクノロジー・メディアです。米国では年6回の雑誌を発行するほか、Webサイトやイベントを運営・展開しています。米国版の読者層は、その8割超がテクノロジー部門 の責任者であり、6割が経営層に読まれています。日本版は株式会社KADOKAWAの子会社である株式会社角川アスキー総合研究所が米TechnologyReview Inc.とのライセンス契約 のもと、2016年10月から会員制Webメディアとして運営しています。

Q:イノベーターとは具体的にどんな人物ですか?

MITテクノロジーレビューは、新技術の開発や、既存技術の創造的応用によって、グローバルな社会課題の解決に取り組んでいる人をイノベーターと呼んでいます。具体的には、学術機関や企業に所属する研究者、ベンチャー起業家、社会活動家などが対象となりますが、それらに限定されません。特に、「社会的インパクト」「創意工夫」「大胆さ」「適時性」の4要素を兼ね備えた人物を求めています。

Q:賞金はありますか? 受賞者のメリットは何ですか?

賞金はありません。MITテクノロジーレビュー[日本版]が取材し、Webサイトやイベントなどで受賞者の活動内容を広く継続的に発信していくほか、受賞者のPR活動支援、協賛企業とのマッチングなどを行います。また、歴代の受賞者が交流するクローズド・イベントや、世界の受賞者が参加するオンライン・コミュニティへも参加できます。歴代の受賞者は「InnovatorsUnder35.com」にすべて永続的に掲載されます。

Q:グローバル版を受賞するにはローカル版での受賞が必要ですか?

必要はありません。日本版ではなく、グローバル版に直接応募することも可能です。ただし、日本版の受賞者は原則として翌年のグローバル版に自動的にノミネートされ、グローバル版の審査対象となります(グローバル版の応募条件によりノミネートできない場合があります)。

 

■応募に関する質問

Q:候補者は日本国籍である必要はありますか?

候補者の国籍は問いません。

Q:応募は英語ですか?日本語ですか?

日本版への応募は原則として日本語でお願いします。また、授賞式でのプレゼンテーションは日本語でお願いします。

Q:英語を話せる必要はありますか?

日本版では必要ありません。グローバル版の受賞者は英語でのプレゼンテーションが必須となります。

Q:MITテクノロジーレビューからはどんな手段で連絡がいきますか?

基本的に電子メールで連絡します。メールでの連絡がつかない場合、電話で連絡する場合があります。

Q:提出した情報や書類はどのように管理されますか。

応募情報や書類はすべて機密情報として扱い、厳重に保管・管理します。また、審査員を含むすべての関係者は機密保持に関する宣言に署名しています。なお、お送りいただいた書類は返却いたしません。本アワード終了後に適切に廃棄します。

Q:年齢制限について教えてください。

対象者は開催年の12月1日時点で35歳未満(34歳まで)の人です。2023年度は、1988年12月2日以降に生まれた人が対象となります。なお、日本版の受賞者はグローバル版の候補者としてノミネートされますが、2024年のグローバル版の基準日によってノミネートできない場合があります。ご了承ください。

Q:応募分野に当てはまるものがありません。

2023年開催の日本版では8分野を対象としています。最も近い分野でご応募ください。

Q:複数人で共同研究をしている場合、複数人で応募できますか?

Innovators Under 35は個人を対象としたアワードです。それぞれでご応募ください。

 

■他薦(情報提供)についての質問

Q:他薦はできますか?

第三者による候補者の推薦も広く受け付けています。情報提供フォームからお送りください。事務局にて確認の上、対象となる場合には候補者本人に連絡します。なお、他薦の場合も選考に進むためには候補者本人による応募が必要です。

Q:他薦した人のその後の状況が知りたいです。

審査や応募状況については回答できません。ご了承ください。

Q:他薦のフォームにあるコメント欄には何を書けばいいですか?

なぜInnovators Under 35の受賞者としてふさわしいと思うか、何が革新的なのかを具体的にご記入ください。

Q:他薦しましたが、MITテクノロジーレビューから連絡がありません。何をすればいいですか?

何かをする必要はありません。事務局にて確認の上、対象となる場合には候補者本人に連絡します。

 

■リファレンス・レター(推薦状)についての質問

Q:リファレンス・レター(推薦状)とは何ですか?

候補者のもっとも優れた業績と、その仕事が社会に与えた影響、技術的な詳細などをA4サイズ1枚以内で説明する書類のことです。専門家審査では、応募者ご本人に提出いただいた書類に加え、リファレンス・レター(推薦状)をもとに評価します。

Q:リファレンス(推薦人)の条件を教えてください。

大学の指導教授や会社の同僚、専門家の知人など、候補者の仕事について語れる方が対象となります。所属や役職は問いません。

Q:リファレンス(推薦人)を外国籍の方にお願いすることは可能ですか?

可能です。リファレンスの国籍・居住地域は問いません。リファレンス・レターについては英語でも受け付けております。

Q:他薦してくれた人をリファレンス(推薦人)に指名してもいいですか?

構いません。ただし、他薦のフォームから推薦理由を提出いただいた場合でも、正式なリファレンス・レターが必要です。また、他薦の場合、事務局から候補者への他薦者名の開示はいたしません。

Q:リファレンス(推薦人)がいない場合は応募できませんか?

応募できません。専門家審査では必ず2通のリファレンス・レターの提出が必要となります。

Q:リファレンス(推薦人)に連絡するのはいつですか?

事前審査を通過したタイミングで、事務局からリファレンス(推薦人)にメールでご連絡します。

Q:リファレンス(推薦人)やリファレンス・レター(推薦状)の秘密は守られますか。

リファレンス(推薦人)、リファレンス・レター(推薦状)はすべて機密情報として扱われます。審査プロセスに関わる関係者以外への開示・公表はいたしません。

Q:昨年も応募しました。昨年のリファレンス・レター (推薦状)を再利用することはできますか?

リファレンス (推薦人)の方が結果的に昨年と同じリファレンス・レターを提出することについては、規定上は問題ありません。ただし、リファレンスご本人の現時点での意思を改めて確認する必要があることから、事前審査を通過したタイミングで、事務局からリファレンスにリファレンス・レターの提出を依頼します。その後、リファレンスご本人から事務局にリファレンス・レターを提出いただく必要があります。

 

■審査・選考過程に関する質問

Q:応募後に何の連絡もありません。

ご応募から5営業日以内を目処に事前審査を通過した方にのみ事務局から連絡します。それ以外の方には連絡いたしません。情報の不備などの理由を除き、同じ開催年に複数回応募いただいても結果は変わりませんのでご了承ください。

Q:事前審査とは何ですか?

応募者が専門家審査に進むための一定の基準を満たしているか、応募フォームでいただいた情報をもとに事務局で確認するプロセスです。2022年度の実績では、全応募者のうち、およそ70%の方が専門家審査に進んでいます。

Q:応募後に必要な書類を教えてください。

事前審査に通過すると、経歴記述書、活動内容の説明(800〜1200文字程度)が必要となります。詳しくは通過者に事務局からご説明します。

Q:経歴記述書とは何ですか?

学歴や職歴、受賞歴、メディア掲載歴、研究発表、保有特許などの応募者に関する客観的事実をまとめたものです。事前審査通過者にはフォーマットのサンプルを提供しますので、参考にしてください(フォーマットを使わなくても構いません)。

Q:「活動内容の説明」とは何ですか?

ご自身の取り組みについて800〜1200文字程度にまとめた文書です。様式は自由で、図表を含むことができます。応募フォームから送信した内容と重複しても構いませんが、イノベーションについての技術的な説明と、取り組みが世界にどのような影響を与えるものかについての具体的な説明を含む必要があります。科学技術に関する幅広い知識と教養を備えた人を対象としてお書きください。文字数が限られるため、特に直近での際立った活動の成果を中心に、なるべく具体的に書くことをおすすめします。

Q:書類はどう提出すればよいですか?

事務局からのメールに返信する形でお送りください。郵送や事務局への訪問による提出は受け付けておりません。

Q:審査の過程で面接はありますか?

ありません。書類のみで審査します。

Q:審査をする人を教えてください。

専門家審査では、該当分野の専門家(専門機関の研究者、大学教授など)が審査を担当します。本年度の審査員は公式サイトを確認してください。なお、専門家審査の結果をもとに、最終的にはMITテクノロジーレビュー(日・米)が受賞者を決定します。

Q:審査ではどのような点が評価されますか? 論文は必要ですか?

候補者およびリファレンス(推薦人)から提出された書類をもとに、候補者がどのようなイノベーションを生み出し、重要な課題の解決に取り組んでいるのかを、前述のイノベーターの定義に基づき評価します。

主な評価軸は「社会的インパクト」「創意工夫」「大胆さ」「適時性」の4つです。

書類審査のみで受賞が決定するため、なぜあなたの取り組みが重要なのか、どこが優れているのか、ごく短い文章で説明できる必要があります。活動内容を「端的かつ具体的に」第三者に説明することが重要です。活動内容が多岐にわたる場合は、直近でのもっとも重要なイノベーションの業績に絞って活動内容を記述することをおすすめします。

また、すでに起業している場合は、リスクをとって具体的な行動に移している姿勢が評価につながる可能性があります。一方で学術的裏付けとして、査読誌への掲載実績や主要学会での採択などの研究業績は審査の参考になります(論文の内容自体は評価の対象ではありません)。

Q:結果の発表はいつですか?

2023年11月の発表を予定しています。事前審査を通過し、専門家審査に進まれた応募者の方には、結果にかかわらず11月中旬〜12月上旬にかけて、事務局から結果をご連絡いたします。

Q:審査員からのフィードバックはありますか?

個別のフィードバックはございません。

 

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