KADOKAWA Technology Review
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2026
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10 Breakthrough Technologies MITテクノロジーレビューが選んだ、
世界を変える10大技術

MITテクノロジーレビューの記者と編集者は、未来を形作るエマージング・テクノロジーについて常に議論している。年に一度、私たちは現状を確認し、その見通しを読者に共有する。以下に挙げるのは、良くも悪くも今後数年間で進歩を促し、あるいは大きな変化を引き起こすと本誌が考えるテクノロジーである。

気候変動/エネルギー ナトリウムイオン電池

塩などの豊富な材料から作られるナトリウムイオン電池が、リチウムに代わる安価で安全な選択肢として浮上している。大手企業と公的投資の支援を受け、電力網や手頃な価格のEVを世界中で支える存在になろうとしている。

実際にどこで使われている?
人工知能(AI) 生成コーディング

AIによるコーディングツールは、コードの記述・テスト・デプロイ方法に革命をもたらした。かつてないほどに簡単かつ高速に、高度なWebサイトやゲーム、その他のアプリケーションを構築できるようになっている。ただし、AIの生成物は必ず人間によるチェックが必要だ。

AIの間違いを誰が修正する?
気候変動/エネルギー 次世代原発

原子力は温室効果ガスを排出しないクリーンなエネルギーとして、世界中の電力網に安定した電力を供給している。代替燃料や冷却システムを採用し、省スペース化を図った新しい設計によって、原子炉の大量かつ迅速な稼働が可能になる。

そこに落とし穴は?
関連記事 小型化・燃料・冷却材——原発復興を後押しする3つの技術革新

新世代の原子力発電所は原子炉の小型化、燃料と冷却材のイノベーションによって、従来の原発の課題を解決しようとしている。

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人工知能(AI) AIコンパニオン

毎日、数百万人もの人がAIチャットボットとやり取りし、中にはボットと親密で個人的なつながりを感じる人もいる。この危険性を示す証拠が増えており、政治家たちもようやく問題に気づき始めた。

私たちに何ができる?
生物工学/医療 赤ちゃんへの遺伝子治療

KJちゃんは、生後わずか7カ月で個別化された遺伝子編集治療を受けた最初の人となった。現在、臨床試験が計画されており、オーダーメイドの遺伝子編集薬が今後数年で承認される可能性がある。

でも「お高い」ですよね?
生物工学/医療 遺伝子の復活

絶滅種の遺伝情報を蓄積するデータバンクは、新たな治療法の手がかりを提供している。気候変動の解決策を示し、絶滅危惧種の保護にも寄与するかもしれない。

幻のオオカミが復活って本当?
人工知能(AI) 機械論的解釈可能性

誰も大規模言語モデル(LLM)の動作原理を完全には理解していない。つまり、LLMの限界も明確にはわかっていないということだ。しかし、それは変わりつつある。巧妙な研究手法により、ブラックボックス内部で実際に起きていることの理解が進んでいる。

なぜ解明が必要なの?
Deep Dive ブラックボックスの蓋が開く——「異星人」として扱うことで見えてきたAIの正体

誰も完全には理解していないテクノロジーを、何億人もが日々使っている——。AIのブラックボックス問題に、ついに光が差し始めた。研究者たちが「異星人」として扱うことで解明しつつあるのは、予想を超えて奇妙なAIの内側の世界だ。

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宇宙 商業宇宙ステーション

宇宙旅行は空想のように思えるかもしれない。だが、ついに銀河を望む部屋に「お客様」が滞在できる年になるかもしれない。真新しい最新式のモジュールは、科学者や宇宙機関による研究ミッションも支援する予定だ。

宇宙旅行を予約するには?
生物工学/医療 胚スコアリング

遺伝病のために胚をスクリーニングすることは、不妊治療クリニックで比較的一般的な手法となっている。それにより、将来の親に安心感を与えることができるからだ。しかし現在では、同様の技術を使って知能を含む特定の特性を予測できると主張する新興企業も現れている。

誰がやっている?
人工知能(AI) ハイパースケールAIデータセンター

AI覇権をめぐる競争によって、データセンターへの需要が急増している。ハイパースケールAIデータセンターでは、高性能なチップを同期化されたクラスターに詰め込むことで、巨大で高速なスーパーコンピューターのように機能する。これらは高温かつ電力消費が激しく、インフラの限界を押し広げている。

どれぐらいのスケールの話?
10 Breakthrough Technologies
このリストについて

MITテクノロジーレビューの年次企画である「ブレークスルー・テクノロジー10」は、本誌がいま最も重要と考えるエマージング・テクノロジー(萌芽技術)を読者に伝えることを目的としています。毎年、本誌の専門記者と編集者のチームが、リストに載せるべきだと考えるテクノロジーを提案し、それぞれの価値について数カ月にわたる議論と検討を重ねて決定されます。

MITテクノロジーレビューは、私たちの生活や仕事に広範な影響を与え、意義ある変化をもたらす技術的ブレークスルーを求めています。良い影響を与えると考えられるものと、悪影響を及ぼす可能性のあるものの両方を、平等に検討対象としています。毎年、多くの優れた候補を泣く泣く見送らなければなりません。候補には挙がったものの、今年のリストに入らなかったテクノロジーをこちらの記事紹介しています。

このリストは今年で25年目です。未来を予測するのは困難であり、本誌の予測が常に正しいとは限りません。過去のアーカイブを振り返り、予測が当たったものと外れたものを見てみるとよいでしょう。MITの研究者による失敗事例の特別分析米国版編集長によるコラムもあわせてお読みください。

クレジット
Editorial
  • Special projects editor:Amy Nordrum
  • Editing:Rachel Courtland, Niall Firth, Mary Beth Griggs, Mat Honan, Charlotte Jee, Amy Nordrum, Adam Rogers, Amanda Silverman
  • Copy editing:Linda Lowenthal, Teresa Elsey
  • Engagement:Juliet Beauchamp, Abby Ivory-Ganja
  • Fact checking:Ena Alvarado, Lauren Colella, Kelsey Kudak, Rachael Lallensack
Art
  • Illustration:Vichhika Tep, Daniel Liévano, Stuart Bradford
  • Art direction:Mariya Sitnova, Stephanie Arnett, Eric Mongeon
Design & Technology
  • Lead developer:Andre Vitorio
  • Design:Vichhika Tep
  • Product management & analytics:Allison Chase
  • Creative direction & product strategy:Mariya Sitnova
  • CTO:Drake Martinet
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