フラッシュ2022年5月16日
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次世代エアコン用冷媒HFOの自己分解反応を抑制=NEDOなど
by MITテクノロジーレビュー編集部 [MIT Technology Review Japan]国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と東京大学、広島大学、AGCの研究グループは、地球温暖化係数(GWP:Global Warming Potential)が低いハイドロフルオロオレフィン(HFO)の自己分解反応を抑制することに成功した。HFOはGWPが低いことから、次世代エアコン用冷媒として期待されているものの、外部からのエネルギーを受けて分解してしまう自己分解反応が問題だった。
研究グループは、HFOにプロパンを一定比率で添加することで、自己分解反応を抑えることに成功した。プロパンもGWPは3.0と低いため、混合ガスのGWPも抑えられる。
現在、エアコンに使用されているハイドロフルオロカーボン(HFC)はGWPが高く、モントリオール議定書キガリ改正(2016年に採択)では生産、消費量の大幅な削減を求めている。先進国では2036年までに基準年(2011~2013年)に対して85%削減することが目標となっている。
(笹田)
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