フラッシュ2022年7月8日
-
阪大、膵がんの治療抵抗性メカニズムを解明
by MITテクノロジーレビュー編集部 [MIT Technology Review Japan]大阪大学の研究チームは、膵がんの治療抵抗性メカニズムを新たに発見した。研究チームはこれまでにRNAメチル化酵素であるMETTL3の発現上昇が膵がん細胞を治療抵抗性にし、放射線治療に抵抗させていることを明らかにしているが、METTL3がどのような遺伝子を制御しているかなどの詳細は分かっていなかった。
研究チームは今回、METTL3の標的となる分子を探すために、RNA修飾(エピトランスクリトーム)解析を実施した。その結果、細胞周期に関係するタンパク質であるPLK1がRNAメチル化によって発現が上昇することを明らかにした。
加えて、遺伝子編集技術を使用して部位特異的(PLK1の3’非翻訳領域)に脱メチル化することで、膵がん細胞が細胞周期の恒常性に異常をきたし、放射線感受性が上がることも解明している。
研究成果は7月1日、サイエンティフィック・リポーツ(Scientific Reports)誌に掲載された。今後、手術困難な膵がん患者に対する新たな放射線治療法の開発が期待できるという。
(笹田)
-
- 人気の記事ランキング
-
- The balcony solar boom is coming to the US 安全性は大丈夫? 米国で「バルコニー発電」がブーム
- Three things in AI to watch, according to a Nobel-winning economist AIによる雇用破壊、ノーベル賞経済学者の答えはまだ「ノー」
- The era of AI malaise AI閉塞感の時代、私たちはまだ何も分かっていない
- Here’s what you need to know about the cruise ship hantavirus outbreak クルーズ船のハンタウイルス感染、パンデミックを心配すべきか?