フラッシュ2023年3月29日
-
NTTデータが「AIガバナンス室」新設、リスクマネジメントを強化
by MITテクノロジーレビュー編集部 [MIT Technology Review Japan]NTTデータは、人工知能(AI)の適正活用を推進するための組織として、AIガバナンス室を2023年4月1日に設置する。同社が顧客へ提供するAIシステムおよび社内システムを対象に、AIの不適切な利用によって生じる社会的批判や、法規制の制裁金といった事業リスクを抑止するのが狙いだ。
具体的な活動としては、国内外の重大トラブル事例や法規制を踏まえたリスクベースアプローチの考え方に基づき、NTTデータのAI活用プロジェクトにおける事業リスクを検知するルール・体制を整備。プロジェクトと一体となって対処を実施する。同社はこれまでに「NTTデータグループAI指針」の策定(2019年)や、AIアドバイザリーボードの創設(2021年)などの取り組みをしており、外部有識者の知見を取り入れ、AI活用に関わるリスクマネジメントのあるべき姿について構想を具体化してきた経緯がある。
AIは近年、社会実装の範囲が拡大し続ける一方で、倫理・社会受容性の問題に起因して大きな金銭的インパクトを生じる問題が国内外で発生。権利侵害を伴うAIの利用に対しては、制裁金を科す規制案の検討が進んでいる地域もあり、企業のビジネスに大きく影響を及ぼすようになっている。国内企業ではほかに、富士通が「AI倫理ガバナンス室」を2022年2月1日付けで設置。AIをはじめとする最先端テクノロジーの社会浸透・信頼確保の実現を加速するとしている。
(中條)
-
- 人気の記事ランキング
-
- The UK’s generational tobacco ban might not work. I’m supporting it anyway. 2009年以降生まれには一生売らない——英「たばこ根絶」への賭け
- Promotion Call for entries for Innovators Under 35 Japan 2026 「Innovators Under 35 Japan」2026年度候補者募集のお知らせ
- Inside the world’s deepest and longest subsea road tunnel 世界最長の海底道路トンネル 海面下300mの掘削現場に 本誌記者が潜入
- Four nuclear reactors hit a big milestone in the US 米原子炉スタートアップ4社が臨界達成、原発新時代の幕開けか?
- The $400 million machine powering the future of chipmaking 世界の半導体を支える 見えざる巨人ASML その牙城は崩せるか?
