フラッシュ2023年4月13日
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ATLの新しい予後予測モデル開発、適切な治療法選択へ=宮崎大ら
by MITテクノロジーレビュー編集部 [MIT Technology Review Japan]宮崎大学など国内17機関の研究グループは、難治性血液がんATL(成人T細胞白血病リンパ腫)の新たな予後予測モデルを開発した。
ATLでは従来、年齢やステージなどに基づく「ATL-PI」が予後予測に用いられてきたが、最適な治療法選択が難しかった。研究グループは遺伝子変異情報とATL-PIを統合したモデル「m7-ATLPI」を構築した。
新モデルでは、従来良好予後とされた患者の4割がさらに予後良好と判定された。この層では造血幹細胞移植のリスクを回避し、標準治療で長期生存が期待できる。一方で、中等度や不良予後の層では、リスクはあるが移植によって治療効果が得られる可能性がある。
研究成果は2月16日、ヘマトロジカ(Haematologica)誌に掲載された。患者個人に合わせた最適治療の選択が可能になり、予後改善とQOL向上が期待される。新たな治療法開発にもつながる可能性があるという。
(笹田)
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