ウクライナ旅客機はイランのミサイルが撃墜、米情報機関が主張
米国およびカナダの情報機関関係者によれば、1月8日にイランの首都テヘランから離陸した直後に墜落したウクライナの旅客機は、イランの地対空ミサイルによって撃墜されたという。この墜落によって、同機に搭乗していた176人全員が死亡した。
米当局は、対空ミサイル砲台が旅客機をロックオンし、続いて発射された2発のミサイルから赤外線熱信号が発せられ、その後、旅客機の爆発を観測したと語っている。この事件で63人の犠牲者を出したカナダも、複数の情報源から米国の見解を裏づける情報を入手していると発表した。ニューヨーク・タイムズ紙が本物と確認したとする映像も、今回の事件についての上記の説明と矛盾しないようだ。カナダのジャスティン・トルドー首相は、ミサイルによる撃墜は不慮の出来事であった可能性が高いと述べた。
同旅客機の墜落は、イランが米国の標的地に対してミサイルを発射した数時間後、イラン軍が米国からの報復の可能性に対しておそらく警戒を高めているであろうときに起こった。イラン政府はこれらの主張を強く否定し、誤った情報を広めているとして米国を非難した(日本版注:イラン軍当局は1月11日、旅客機を誤って撃墜したことを認める声明を発表した)。