KADOKAWA Technology Review
×
2024年を代表する若きイノベーターたちに会える!【11/30】はIU35 Japan Summitへ

ニューズラインエマージング・テクノロジーの最新情報をお届け。

ボーイング、737 MAX搭載ソフトをアップデートへ
Associated Press
Boeing says it is updating the software on its 737 MAX planes

ボーイング、737 MAX搭載ソフトをアップデートへ

最近発生した2件の大事故の原因となった可能性のある問題を是正するため、ボーイングは737 MAX搭載のソフトウェアをアップデートする予定だ。

ソフトウェアのアップデートにより、パイロットが失速防止ソフトをより容易に無効にし、システムが誤ったデータに基づいて起動される事態が起こりにくくなるはずだ。ボーイングはまた、飛行機の失速を防ぐために自動的に機首を下げる「MCAS」と呼ばれるソフトウェアについて、追加的な訓練をパイロットに提供することも予定している。同社は世界的な不安を鎮め、737MAXの運行を再開させたい考えだ。しかしながら、そもそも同機に欠陥が入り込んだ理由の一部には、拙速な設計プロセスがあったと考えられている。

737 MAXが運行を再開するには、まずソフトウェアのアップグレードが規制当局によって承認されなければならない。規制当局の務めは、自らが精密検査に乗り出すことだ。リチャード・ブルーメンソール上院議員が指摘するように、米連邦航空局(FAA)は特に、「安全検査を安く仕上げている」ことで非難されている側でもあるのだ。

米国の議員らは、危険性のある自動失速防止システムを備えた737 MAXが、そもそもどうやって生産にまでこぎつけたのかについて、FAAと関連機関を追及する構えだ。

シャーロット・ジー [Charlotte Jee] 2019.03.29, 12:29
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。2024年受賞者決定!授賞式を11/20に開催します。チケット販売中。 世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を随時発信中。

特集ページへ
MITテクノロジーレビューは有料会員制サイトです
有料会員になると、毎月150本以上更新されるオリジナル記事が読み放題!
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る