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グーグルがGメールを刷新、機械学習の活用で使いやすく
Bescos | The Noun Project | Jackie Snow
Google is giving Gmail an AI makeover

グーグルがGメールを刷新、機械学習の活用で使いやすく

豊富な機能を備えるグーグルの電子メール・システムのユーザーは全員、4月25日から、巧妙な新しい機械学習の仕組みで強化された受信トレイを目にすることになる。

再設計されてこざっぱりとした見栄えと共に、新しいGメール(Gmail)は多くの新機能に人工知能(AI)を使っている。たとえば、受信した電子メールを後で再通知するスヌーズ機能、期限内の返信が求められるメッセージが来たら注意を促すナッジング(nudging)機能、ユーザーのキーを打つ手間と時間を節約するために返信の下書きをしてくれる機能などだ(日本版注:Gメール画面右上の歯車アイコンをクリックして「新しいGmailをお試しください」を選ぶと、刷新された画面でこれらの機能を使えるようになる。元に戻すことも可能)。

セキュリティ対策もリフレッシュする(グーグルはAIの調整をする際にはユーザーの個人情報を遠慮なく使うのだから、この程度のことはできて当然だ)。機械学習アルゴリズムが、受信する全てのメッセージをチェックして、絶対に見逃さないよう色付けされた警告文で、潜在的な脅威をユーザーに通知する。

これらの機能の多くは、新しもの好きのユーザー向けのGメール・アプリであるグーグルの「インボックス(Inbox)」ですでに利用可能だ。しかし今回の新たな展開により、AIで強化したツールを、なんと14億人のGメール・ユーザーの手に届けられるのだ。これによりグーグルは膨大なデータの山を活用するチャンスを得て、さらなるものを生み出すことができる。もっともユーザーはそれを手放しで喜ぶわけにはいかない。

jackie.snow [Jackie Snow] 2018.04.26, 11:28
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