気候変動の影響は最貧国に顕著、オックスフォード大が分析
新たに開発されたツールにより、地球の平均気温がどの程度上昇したら地球温暖化が実感されるようになるのかを、国ごとに数値化できるようになった。
ネイチャー誌の伝えるところによると、オックスフォード大学が新たに構築したモデルは、地球上の様々な地点で、どの程度温暖化が進んだら気候変動による明らかな変化が観測されるかを予測するという。たとえば、極端な異常温度や豪雨などだ。
アフリカ、インド、南アメリカの大部分では、気候変動の影響は地球の平均気温が1.5 °C上昇した時点で実感され始める。一方、中緯度の地域では3 °C上昇するまで実感されない。
影響を最初に受ける国々には最貧国が多い。つまり、気候変動が及ぼす影響に対して事前に準備しておくことが困難な国々でもあるのだ。今回の分析結果は新たな発見というわけではないが、国際的な関心がどこに向けられるべきかを予見する一つの手段になる。
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