英空港が駐車ロボットを試験導入、収容台数1.2倍に
英国の空港で、旅行者の自動車を駐車させるロボットの3カ月にわたる試験が始まる。ロボットの導入で、これまでよりも数千台多い車が駐車できるようになる予定だ。
英ガトウィック空港が2019年8月から試験導入するサービスでは、ドライバーは空港近くの降車場に車を置き、近くのタッチ・スクリーン端末を使ってロボットを呼び出す。すると、ロボットはアプリケーションの計画に沿って、270台分の試験用駐車スペースの1つに車を運ぶ。
「スタン(Stan)」と呼ばれるこのロボットは、車の前面に移動してフォークリフトのように車を持ち上げて運ぶ。ドライバーは鍵を渡す必要はない。旅行者はフライトの詳細を伝えておき、旅行から戻ったらロボットは自動的に車を持ち主に戻す。
人間とは違ってロボットは車に乗り降りする必要がないので、両サイドの空間も必要がなくなる。つまり、車をより隙間なく詰め込めるわけだ。ガトウィック空港は、駐車スペースを拡張することなく、駐車台数を6000台から8500台に増やし、ロボット駐車係に維持管理を任せるつもりだ。
ロボット駐車係サービスはすでにパリ、リヨン、デュッセルドルフの空港でも試験されてきたが、米国での試験はまだ伝えられていない。大規模ショッピングセンターやスタジアムといった、需要が高く駐車スペースが足りない場所なら空港以外でも役立ちそうだ。