FDA、けいれん発作を家族に知らせるスマートウォッチを承認
スタートアップ企業のエンパティカ(Empatica) は、スマートウォッチ「エンブレイス(Embrace)」が米国食品医薬品局(FDA)に医療機器として承認されたと発表した。ウェアラブル機器がFDAに承認されるのは珍しい。
249ドルで販売されるエンブレイスは、スマートウォッチの着用者がけいれん発作を起こしていることを検知すると、スマホアプリを介して家族に知らせる。FDAの承認プロセスの一環として実施された135例の治験では、複数のてんかん患者が起こした40回の発作をエンブレイスのアルゴリズムはすべて検知できた。
てんかん患者は米国だけで340万人、全世界では約5000万人にも上る。発作がいつ起こったかを把握できれば医師は患者の状態を観察でき、治療にも役立つ。
FDAの承認によってエンパティカは、エンブレイスについて医療費として請求できるようになり、てんかん患者は保険でエンブレイスを購入できる。また、医師や病院がエンブレイスの使用を勧めやすくなるだろう、と共同創業者のロザリンド・ピカード主任科学者は述べている。
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