ツイッター、「ブルームバーグ支持」アカウントを大量停止
ツイッターは、マイケル・ブルームバーグを支持するコンテンツを投稿している70個のアカウントを停止した。ブルームバーグ候補は、2020年アメリカ合衆国大統領選挙の民主党候補指名争いに出馬している。重複メッセージがプラットフォーム操作とスパムに対するポリシーに抵触するというのがその理由だ。
停止されたアカウントの一部は恒久的に使用できなくなるが、それ以外は所有者自身がアカウント管理していることを証明すれば回復できる、とツイッターは LAタイムズに回答した。ツイッターのポリシーはロシアが支援するトロール(荒らし)ネットワークに取り組むために設定されたものだ。「複数のアカウントを使用して人為的に会話に影響を与えようとする」ツイートへのエンゲージメントを、人為的に後押しする組織的な活動を禁止する。
ブルームバーグ候補のキャンペーンは、毎月2500ドルの報酬で何百人もの人々を雇い、ブルームバーグ候補を支持する投稿を書く友人や家族を募集するというものだ。投稿者は、フェイスブック、ツイッター、インスタグラム向けにブルームバーグ陣営が用意したメッセージが提供される。ツイッターによる今回のアカウント停止は、ブルームバーグ候補の戦略が裏目に出る可能性があることを示している。ユーザーがキャンペーンから報酬を得たという事実が、同社の決定の1つの要因だった。 ただし、ブルームバーグ候補が民主党候補指名争いにつぎ込んでいる膨大な金額(11月に出馬して以来 4億6000万ドル)を考えると、影響は限定されそうだ。
ソーシャルメディア企業は今後も、ブルームバーグ候補の選挙運動にさまざまな対応を取ることを迫られるだろう。プルームバーグ候補の運動はルールの限界をテストしているのだ。フェイスブックは今回の活動を「組織的な不正行為」とは見ていないが、ブランドコンテンツとして分類しており、ユーザーが報酬を受け取っている場合は、それを開示するよう求めている。
フェイスブックとツイッターはまた、ブルームバーグ陣営が先週投稿した映像の取り扱いを巡っても意見が分かれている。この映像は、論戦において相手が長く沈黙していると見えるように編集されていた 。ツイッターは、この映像を「操作されたメディア」としてラベル付けする可能性が高いと述べているが、フェイスブックは、ディープフェイクではないため、規則違反ではないとしている。