昨日の敵は今日の友? ウーバー、自律タクシーでグーグルに接近か
およそ起こり得ないような提携によって、自律自動車の普及が加速する可能性がある。
インフォメーション(The Information)の記事によると、一連の法廷闘争が決着したことにより、ウーバー(Uber)は自律自動車の展開でウェイモ(Waymo)との提携を検討しているという。
ウーバーのCEO(最高経営責任者)は、「ウーバーのネットワークは(自動運転の)ビジネスになります」と述べている。また、情報筋がインフォメーションに語ったところによると、ウーバーはウェイモのような無人自動車運行企業に対して、現在のドライバーと同様に、喜んで運賃を支払うかもしれない、という。
間違いなく世界で最も優れていると言われているウェイモの自律技術と、ウーバーのネットワークを組み合わせることで、ロボット・タクシーは両社がそれぞれ単独で進めるよりも早く使えるようになるだろう。
ウェイモにとってもウーバーとの協力関係は賢明かもしれない。結局のところ、ウェイモはウーバーの株式の一部を所有しているからだ。
だが、ウェイモがこの提携に興味を示している兆候はない。ウェイモはアリゾナ州フェニックスですでにセーフティ・ ドライバー無しでの自律自動車の試験運転を実施している。ウーバーも同じ地域で、同様の試験運転を予定しているとのことだ。結局、この2社はいまだに争っているわけだ。
- 参照元: The Information
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