英空港ドローン騒動、航空機の安全を守る方法はあるか?
ドローンによる妨害で英国の空港が閉鎖に追い込まれ、最大11万人に影響が出た。ドローンへの対抗策を求める声が高まることが予想されるが、現実問題として技術的に有効な対策はほとんどない。 by Konstantin Kakaes2018.12.25
英国で2番目に旅客数の多いガトウィック空港で空港敷地内上空を飛ぶドローンが目撃され、12月19日午後9時からすべてての航空機が離着陸を停止した。20日午後の時点で、何万人もの旅行客の足に影響が及んでいる。
これらのドローンを誰が何のために操縦していたのかは、まだ分かっていない。このガトウィック空港での一件によって、「ドローン対抗テクノロジー」を求める声が再燃している。 だが、民間航空輸送に対するドローンの危険性は、テクノロジーで解決できる問題ではない。ドローンはすでに非常に安価かつ高機能になっており、ジェット旅客機は今後も脆弱な標的であり続けるだろう。制限空域へのドローンの侵入を妨ぐ「ジオフェンシング(仮想柵)」も、銃や網、無線妨害システム、さらには鷲でさえも、航空機運航の安全を確実に守ることはできない。
心配性に聞こえるかもしれないが、いまのところ実行可能なドローン対策はたかだかその程度でしかないのだ。
消費者向け大量生産モデルのもっとも廉価なドローンはたった25ドルで買える。これらの機種は操縦に使う無線を妨害できるので、対策が比較的簡単だ。これより少し高価なモデルになると、GPSチップが入っており、「ジオフェンシング」のプログラムを組み込むことができる。ジオフェンシングというかっこいい言葉は、ドローンの制御ソフトウェアに、特定の地理座標への侵入を避けさせることを意味する。
ジオフェンシングを使えば、平均 …
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