KADOKAWA Technology Review
×
【4/24開催】生成AIで自動運転はどう変わるか?イベント参加受付中
軍事AI、研究者は「拒否」よりも「関与」を 元国防官僚が訴え
Jeremy portje
ニュース 無料会員限定
Why AI researchers should reconsider protesting involvement in military projects

軍事AI、研究者は「拒否」よりも「関与」を 元国防官僚が訴え

AIの軍事利用をめぐって、研究者らの反発が目立っている。だが、元米国防総省高官はむしろ「建設的な関与」がよい結果をもたらすと主張する。 by Bobbie Johnson2019.04.09

元米国防総省高官のブレンダン・マコードによると、軍との契約に反対するテクノロジー業界の労働者は、その考え方を再考すべきだという。

人工知能(AI)の専門家であるマコードは軍事目的でのAIや機械学習の利用を促進する国防総省のプログラム「プロジェクト・メイブン(Project Maven)」に関わっていた人物だ。マコードは、軍との「建設的な関与」は誤った判断を避けるために必要だと語った。

昨年6月にグーグルは、プロジェクト・メイブンへの協力中止を発表した。4000人以上の従業員が、グーグルが「戦争ビジネスに関わっている」との非難の書簡に署名した後のことだ。

だが、MITテクノロジーレビュー主催のカンファレンス「EmTechデジタル」で講演したマコードは、社会全体として軍と民間企業との協力関係が継続され、AIプロジェクトとの関わりに反対意見を持つ従業員もその立場を再検討したほうがよいだろうと述べた。

「今日ここにいる大部分の人は、軍隊の存在と、その抑止や攻撃、防衛の役割を認めているはずですし、当分の間はそれが続くでしょう。手を引くよりも建設的な関与のほうがはるかに最適な戦略です」。

マコードはまた、「国防のためにAIに取り組むのが、道義を損なうことにはなりません」と付 …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
【春割】実施中! ひと月あたり1,000円で読み放題
10 Breakthrough Technologies 2024

MITテクノロジーレビューは毎年、世界に真のインパクトを与える有望なテクノロジーを探している。本誌がいま最も重要だと考える進歩を紹介しよう。

記事一覧を見る
気候テック企業15 2023

MITテクノロジーレビューの「気候テック企業15」は、温室効果ガスの排出量を大幅に削減する、あるいは地球温暖化の脅威に対処できる可能性が高い有望な「気候テック企業」の年次リストである。

記事一覧を見る
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る