KADOKAWA Technology Review
×
キヤノン電子・酒巻社長の講演が決定!
MITTR主催「宇宙ビジネスの時代」 チケット販売中。
スーパーのPOSレジ16億点の販売記録で作った、地域別メタボマップ
Steve Buissinne | Pixabay
ビジネス・インパクト Insider Online限定
Grocery bills can predict diabetes rates by neighborhood

スーパーのPOSレジ16億点の販売記録で作った、地域別メタボマップ

食習慣と健康状態にどう影響しているのか? 英国の研究チームが、ロンドンの大手スーパーの16億点の販売記録と、同時期に出された11億件の処方箋データを分析し、栄養摂取量とメタボリック症候群の状況を地域別に色分けした地図を発表した。 by Emerging Technology from the arXiv2019.05.22

1826年、フランスの美食家ジャン・アンテルム・ブリア=サヴァランが著した「美味礼賛」は、「ふだん何を食べているのか言ってごらんなさい。あなたがどんな人だか言ってみせましょう」という有名な格言を生んだ。後に、「人は何を食べるかによって決まる」とも言われるようになる。

このような状況で食べ物は重要な鍵を握っている。研究者たちが躍起になって、人々の食習慣や、食習慣と健康との関係を知ろうとしているのはそのためだ。

しかし、人々の食習慣をひも解くのは驚くほど難しい。この分野の研究のほとんどは、比較的小規模な調査に基づいている。ネットユーザーたちが何を食べているか推測しようとした研究者たちもいる。だが、ネットを使った調査では偏りすぎていて、食習慣を正しく把握することはできないとの批判もある。

したがって、食習慣とその健康への影響を研究する良い方法が切実に求められてきた。

英国ケンブリッジにあるノキア・ベル研究所のルカ・マリア・アイエロ博士らの研究チームは、スーパーの売上記録から掘り起こしたデータを使って人々の食生活を調べ、地域の住民の健康状態と比較した。健康状態は、その地域で出された薬の処方箋から判断した。

アイエロ博士らのアプローチで特筆すべき点は、調査規模の大きさである。使われた売上記録は、英国最大のスーパーマーケット・チェーン「テスコ(Tesco)」のもの。同社のデータベースには、2015年にロンドンの店舗で人々が購入したすべての食品が記録されている。

医療データは …

こちらは有料会員限定の記事です。
有料会員になると制限なしにご利用いただけます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
宇宙ビジネスの時代

かつて国家主導だった宇宙開発がいま、大きく変化している。テクノロジーの進化とリスクマネーの流入によって民間企業による宇宙開発が加速し、自社の事業拡大に宇宙を活用しようとする「非宇宙」企業やベンチャー企業の動きも活発だ。いまなぜ「宇宙」なのか? そのヒントとなる記事を集めた。

記事一覧を見る
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る