KADOKAWA Technology Review
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Best Books of 2016

邦訳が出る前に読んでおきたい2016年最良のテクノロジー系書籍

MIT Technology Reviewの編集者が読んだ2016年のベスト・ブックと、読むのが待ち遠しい来年刊行の本を紹介する。 by MIT Technology Review2016.12.24

MIT Technology Reviewの編集者が選ぶテクノロジー系の本を、Amazon.comへのリンク付きで紹介する。邦訳がある場合は、Amazon.co.jpへのリンクになっている。

『The Ethics of Invention: Technology and the Human Future (イノベーションの倫理:テクノロジーと人類の未来)』

シーラ・ジャサノフ著

ハーバード大学ケネディ校のジャサノフ教授は、無節操にイノベーションに飛びつくことへの疑問を丹念に記している。ジャサノフ教授は「現在の複雑な社会においてテクノロジーがもたらすマイナスの影響を予測し、それを食い止める役割」が自身にあると言う。著者は「テクノロジー嫌い」ではない。テック企業がもたらす「宿命論的な決定論」を受け入れるのではなく、むしろテクノロジーの方向性を決定する際に人々の声がもっと反映されるべきだと主張している。

『Rise of the Machines: A Cybernetic History(マシンの台頭:サイバネティクスの歴史)』

トーマス・リッド著

ソーシャル・ネットワーク、お掃除ロボット、サイバー攻撃、ツイートする大統領。テクノロジーにあふれた現実が、サイバネティクスというアイデアの恩恵をどう被っているかを著者のトーマス・リッドが明らかにする。サイバネティクスは数学者ノーバート・ウィーナーによって1948年に提唱され、冷戦時代の米国国防関係者、オンライン文化を花開かせた自由な発想を持つカリフォルニア人など、さまざまな立場の夢想家に刺激を与えた。

『Chaos Monkeys: Obscene Failure and Random Fortune in Silicon Valley(カオス・モンキーズ:シリコンバレーの常識外れの失敗と普通じゃない成功)』

アントニオ・ガルシア・マルティネス著

シリコンバレーのインサイダーである著者が、テクノロジーの聖地に生息する人々を歯に衣着せず愉快に考察した本書は、自身を重大視しすぎなシリコンバレーの住民に現実を把握させる重要な本だ。シリコンバレーは批判を受けるべき時期に来ており、アントニオ・ガルシア・マルティネスほどそれをうまくやった人間はこれまでいない。

『Weapons of Math Destruction: How Big Data Increases Inequality and Threatens Democracy(大衆破壊兵器:ビッグデータはいかにして格差を拡大し民主主義を脅かすか)』

キャシー・オニール著

ここ数年、ビッグデータは大々的に宣伝されてきた。そして世界の不完全モデルである統計データを分析することで執拗に効率を追求することの危険性が分かってきた。自身もデータ科学者である著者は、雇用から治安維持に至るまであらゆる分野でアルゴリズムに依存することの危険性を伝えている。

『Originals: How Non-Conformists Move the World(オリジナルズ:非国民は世界をどう動かすのか)』

アダム・グラント著

ニューヨーク・タイムズ紙のオピニオンライターを務めるペンシルバニア大学ウォートン校のアダム・グラント教授がビジネス界の変革者にある特徴に迫る。そこには数多くの驚きがある。ぐずぐず先延ばしにするのが好ましいこともあるのだ(ほどほどであれば)。先発有利は誤った通念だ(先発ではなくアイデアの改良者となれ)。疑問を持つことがきっかけになりうる。この本を読む時間がなければ、このテーマに関する著者のTed講演を見るとよいだろう。

『Alibaba: The House that Jack Ma Built(アリババ:ジャック・マーの築いた会社)』

ダンカン・クラーク著

貧乏暮らしから中国の巨大デジタル・プラットフォーム企業「アリババ」を築き上げるまでのジャック・マーの半生を記した本。アリババの新規株式公開(IPO)規模は史上最大の250億ドル。この本ではマーが自身の人間的魅力と公務員の経歴を利用していかに政府と好意的な関係を築いてきたか …

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