KADOKAWA Technology Review
×
サム・アルトマンが語った
スマホ超えAIツールの姿
「人生を完全に把握」
AP Photo/Jon Gambrell, File
人工知能(AI) 無料会員限定
Sam Altman says helpful agents are poised to become AI’s killer function

サム・アルトマンが語った
スマホ超えAIツールの姿
「人生を完全に把握」

MITテクノロジーレビューの取材に応じたオープンAIのサム・アルトマンCEOは、あらゆる面で個人を支援するAIのビジョンを語った。アルトマンCEOが「超優秀な同僚」と表現するAIは、スマホ以上に日常生活に深く組み込まれるようになるという。 by James O'Donnell2024.05.08

オープンAI(OpenAI)のサム・アルトマンCEO(最高経営責任者)への短いインタビューの中で、彼の世界観がより鮮明に映し出された瞬間があった。一つ目は、アルトマンCEOが私のアイフォーンSE(一般にあまり好まれていないホームボタン付きのもの)を指差して、「それは最高のアイフォーンです」と言ったときだ。だが、より印象的だったのは、人工知能(AI)ツールがスマホ以上に私たちの日常生活に深く組み込まれるようになるという、彼が描くビジョンだった。

「あなたが本当に必要としているのは、あなたを助けてくれるものです」。アルトマンCEOはMITテクノロジーレビューの取材にこう語った。ハーバード大学とベンチャーキャピタル企業のエックスファンド(Xfund)が主催する一連のイベントのために米国マサチューセッツ州ケンブリッジを訪れていたアルトマンCEOは、AIのキラーアプリについて、「私の人生のすべて、すべてのメール、これまでのすべての会話を完全に把握しているが、自分の拡張版のようには感じられない、超優秀な同僚」と表現した。アルトマンCEOによると、それは、簡単なタスクは即座に処理し、より複雑なタスクについては一度退いて試行錯誤し、必要であれば質問を返すものだという。

これはオープンAIが現在提供している製品からは大きな距離がある。「ダリー(DALL-E)」「ソラ(Sora)」「チャットGPT(ChatGPT)」などのオープンAIの代表的なアプリケーションは、説得力のあるテキストや現実離れした動画・画像を生成する能力でこれまで私たちを驚かせてきた。しかし、これらはほとんどが単独のタスクのために使うツールにとどまっており、私たちとの会話から学ぶ能力は限られている(アルトマンCEOは、今後登場するものに比べればこれらは「信じられないほど愚か」と表現した)。

アルトマンCEOが考える新しいパラダイムでは、AIはチャット・インターフェイス …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
10 Breakthrough Technologies 2024

MITテクノロジーレビューは毎年、世界に真のインパクトを与える有望なテクノロジーを探している。本誌がいま最も重要だと考える進歩を紹介しよう。

記事一覧を見る
気候テック企業15 2023

MITテクノロジーレビューの「気候テック企業15」は、温室効果ガスの排出量を大幅に削減する、あるいは地球温暖化の脅威に対処できる可能性が高い有望な「気候テック企業」の年次リストである。

記事一覧を見る
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る