地球にレーザー光線を照射している地球外文明はあるか?
地球外文明が意図的に、あるいはうっかりとレーザー光線を地球に向けて照射していることを確認できれば、人類が宇宙でひとりぼっちではないことの証拠になる。 by Emerging Technology from the arXiv2017.04.20
地球外知的生命体探査(SETI)は黄金時代を迎えようとしている。恒星の周りを公転する地球に似た惑星が次々見つかっており、何か興味深いことを発見できるのでは、と期待が高まっている。
肝心な問題は、地球外生命の兆候がどんな形で現れるかだ。たとえば、高度な文明がレーザーを開発し、意図的に、またはうっかりと、地球に向かって照射している可能性がある。したがってSETI作戦のひとつとして、宇宙空間にレーザーから生まれる信号がないか精査する方法が検討されるのも当然だ。
4月18日、カリフォルニア大学バークレー校のナサニエル・テリス研究員とジェフ・マーシー元教授は、この種の研究のうち、歴史上最も包括的な調査結果を発表した。研究チームは、地球に向けてレーザーを照射している惑星が、たとえ研究対象の星のわずかでもあれば、検出できたはずだという。ところが、どの星からもレーザー信号の有力な証拠は見つからなかった。
今回の研究で使われたのは単純な方法だ。天文学者は過去数十年間にわたって、無数の星から分光学的信号を記録してきた。研究チームは、2004年から2016年にハワイのケック望遠鏡で測定された星の光のデータベースを利用した。
データベースには、恒星の近くにある5600の星からの光が記録されている。その多くは、地球から100パーセク(3億光年)以内の距離にある。これらの星は今までに何度も観察されてきたため、データベース全体では実に6万7000以上のスペクトルが登録されている。
続いて研究チームは、各スペクトルにレーザー信号の存在を示す兆候があるかを調べるためのアルゴリズムを開発した。研究チームは、信号は、星が発する背景信号と重なり合っているだろうと考えた。つまり、信号は背景信号のレベルよりも多数の光子からなり、光子は分光画像で近接したピクセルとして現れるだろうと考えたのだ。
研究チームは、アルゴリズムをデータセットに対してゆるく設定した。さらに興味深いのは、研 …
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