KADOKAWA Technology Review
×
夏割実施中!購読料20%オフ。
Google Fiber Stalls as the Industry Gears Up for Ultrafast Wireless

有線インターネットの終わり
Google Fiberを無線で提供へ

有線ネットワークを廃止すれば次世代超高速インターネットの実現が早まる可能性。 by Michael Reilly2016.08.15

ファイバーの敷設には、実際かなり費用がかかることが、超高速インターネットを米国のあらゆる都市に行き渡らせる大規模プロジェクト「Google Fiber」の拡張がなかなか進まない理由のひとつだ。グーグルは、一般的な高速無線の100倍も速いインターネットサービス用の光ファイバーケーブルを敷くのに何億ドルを費やして、現在6都市の顧客向けにサービスを提供している。

別の理由は、ギガビット・インターネットは、有線にこだわらなければかなり安く実現できると認識されだしたことだ。光ファイバーを敷設するために道路を掘り起こすのは高いだけでなく、グーグルは大手のISP(基本的には、グーグルの高速インターネット構想のせいで事業価値が損なわれている)と電柱の利用権を交渉していることもある。その一方で、超高速のWi-Fi基地局は、高層のビルの上に取り付ければ、直接ユーザーに向けてインターネットアクセスを提供できる。

ギガビット・インターネットの将来は、有線ネットワークの廃止にあると考えているのはグーグルだけではない。MITテクノロジーレビューでも伝えてきたとおり、ベライゾンやAT&T、フェイスブックもへき地や途上国向けの無線インターネットの実現に動いている。また、スタートアップ企業のスターリー(Starry)も力を入れており、個人宅に超高速ネットワークを導入させる最初の企業になる可能性がある。

グーグルが無線ネットワークに向かって進み出したと思われる動きは、無線テクノロジーでギガビット・インターネット接続を家庭に提供することを目指すウェブパス(Webpass)を買収するとグーグルが発表した6月に顕在化した。買収のプロセスは今も続いているが、Google Fiberの次の提供予定地であるサンノゼ(カリフォルニア州)とポートランド(オレゴン州)は、有線ではなく電波で強烈な速度のインターネットを利用できる可能性が出てきた。

(関連記事:Ars TechnicaWall Street JournalWireless, Super-Fast Internet Is Coming to Your Home,” Facebook Is Testing a Super-Speed Public Wi-Fi System”)

人気の記事ランキング
  1. Promotion AI White Paper 2026 松尾・岩澤研協力『AI白書2026』発売、サブスク版も開始
  2. The next big thing in hydrogen could be underground 足元に眠る天然水素、21世紀の「ゴールドラッシュ」が始まった?
  3. What’s behind this summer’s heat, and why 2027 could be worse 記録ずくめの猛暑の夏、しかし本番は来年かもしれない
  4. Scientists just created female clones of male mice オスのマウスからメス作製、日本チームが遺伝子編集で性逆転に成功
マイケル レイリー [Michael Reilly]米国版 ニュース・解説担当級上級編集者
マイケル・レイリーはニュースと解説担当の上級編集者です。ニュースに何かがあれば、おそらくそのニュースについて何か言いたいことがあります。また、MIT Technology Review(米国版)のメイン・ニュースレターであるザ・ダウンロードを作りました(ぜひ購読してください)。 MIT Technology Reviewに参加する以前は、ニューサイエンティスト誌のボストン支局長でした。科学やテクノロジーのあらゆる話題について書いてきましたので、得意分野を聞かれると困ります(元地質学者なので、火山の話は大好きです)。
MITテクノロジーレビューが選んだ、AIの10大潮流 [2026年版]

AIをめぐる喧騒の中で、本当に目を向けるべきものは何か。この問いに対する答えとして、MITテクノロジーレビューはAIの重要なアイデア、潮流、新たな進展を整理したリストを発表する。

特集ページへ
MITテクノロジーレビューが選んだ、 世界を変える10大技術

MITテクノロジーレビューの記者と編集者は、未来を形作るエマージング・テクノロジーについて常に議論している。年に一度、私たちは現状を確認し、その見通しを読者に共有する。以下に挙げるのは、良くも悪くも今後数年間で進歩を促し、あるいは大きな変化を引き起こすと本誌が考えるテクノロジーである。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る