KADOKAWA Technology Review
×
発表!MITテクノロジーレビューが選ぶ
2022年のイノベーター14人。
【12/15 Summit開催】
生命の再定義 Insider Online限定
This AI thinks like a dog

犬に学ぶ人工知能、ワシントン大学チームが開発

人工知能が学ぶ対象は人間でなければならないわけではない。ワシントン大学の研究チームは、犬の行動データを使って訓練したAIシステムを構築した。将来的には、さまざまな動物の行動を理解するために活用できそうだ。 by Emerging Technology from the arXiv2018.05.17

犬の飼い主なら誰しも、四本足の友が高い知能の持ち主であると証言できる。実際、視力障害者の誘導や行方不明者の捜索、麻薬や密売品の嗅ぎ分けなど、重要な任務をこなしている犬は多い。

この種の能力は最強クラスの人工知能(AI)さえ敵わない。そして、AIシステムの能力を高めるための訓練に、犬の能力を利用したAI研究者はまだいない。

ワシントン大学の博士課程生、キアナ・エサニら研究チームのおかげで、現在その状況は変化している。研究チームは、犬の行動に関するユニークなデータ・セットを収集し、犬のように意思決定ができるようにAIシステムを訓練するために利用した。研究チームの手法は、地球上の他の知的存在の能力を研究する、AI研究の新しい分野を切り開くものだ。

研究チームは、最初に犬の行動データベースを構築した。一匹の犬の足、尻尾、胴体に慣性計測装置を取り付け、各部位の相対角度や犬の絶対位置を記録した。

さらに犬の頭部にゴープロ(GoPro)カメラを取り付けて毎秒5フレームの速度でサンプリングして犬の視界を記録し、犬の背中にマイクを取り付けて音を録音した。データは犬の背中に取り付けたボード・コンピューター、アルデュイーノ(Arduino)で記録した。

研究チームは、全部でおよそ2万4500の動画フレームと、それに同期した胴体の位置データおよび動 …

こちらは有料会員限定の記事です。
有料会員になると制限なしにご利用いただけます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
日本発「世界を変える」35歳未満のイノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を発信する。

記事一覧を見る
MITテクノロジーレビュー[日本版] Vol.8
MITテクノロジーレビュー[日本版] Vol.8脱炭素イノベーション

2050年のカーボンニュートラル(炭素中立)の実現に向けて、世界各国で研究開発が加速する脱炭素技術、社会実装が進む気候変動の緩和・適応策などGX(グリーン・トランスフォーメーション)の最新動向を丸ごと1冊取り上げる。

詳細を見る
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る