脳インプラントで視野再現、まずはマウスで実験
ハーバード大学医学大学院で、視力回復を目的とした脳インプラントの新装置を実験中だ。最終的には脳に埋め込んで、カメラの映像を電気信号に変換し、映像を再現することを目指している。 by Tom Simonite2017.02.10
脳インプラントが身体障がい者の生活をどう改善するかの研究成果はほろ苦い。
全身麻痺の人がロボット・アームでコーヒーをぐいぐい飲めたり、目が見えない人が光の点を「見える」ようになったりする脳インプラントの実験は、コンピューターと脳との相互作用という大きな可能性を示してきた。しかし、この種の治験で脳に埋め込まれた電極は、やがて傷口を修復する組織が形成されて脳細胞との電気接合が弱くなり、効果がなくなってしまうのだ(“The Thought Experiment”参照)。
来月、猿を使った新型脳インプラント装置の実験が始まる。時間経過による機能低下の問題に対処した新装置で、脳にデータを送り込む実験だ。プロジェクトの最終目標は、目が見えない人の視覚を長期的に回復させる装置の開発だ。
この実験では、ハーバード大学医学大学院の研究者グループが開発した新型脳インプラントを頭蓋骨の下に埋め込むが、脳組織内部までは入り込まず、脳の表層部にとどまる。毛髪状の装置内部に並んだ超小型コイルが強力かつ極めて局所的な磁場を生じさせ、装置の下部に位置する脳組 …
- 人気の記事ランキング
-
- Debates over AI consciousness are a trap 論説:AIの「意識」論争は何を隠しているか
- Promotion AI White Paper 2026 松尾・岩澤研協力『AI白書2026』発売、サブスク版も開始
- Is Slate Auto’s new electric truck the EV Americans need? 豪華装備も航続距離も捨てたスレートの格安EV、米国で売れるか
- The inside story on why OpenAI agents hacked Hugging Face AIエージェントはなぜハッキングに走ったか?オープンAI報告書の中身
- Kids outlearn AI—and we still don’t know why 一滴の水から海を知る—— 子どもはなぜAIより 速く言語を学べるのか?
