フラッシュ2023年6月14日
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合成樹脂のケミカルリサイクルへ一歩、水素化触媒を開発=東大
by nakajooo [nakajooo]東京大学の研究チームは、合成樹脂(プラスチック)などに含まれるウレア結合に水素分子を付加することで、ホルムアミドとアミンに分解する新たな水素化触媒を開発。同触媒により、ポリウレア樹脂のウレア結合を切断し、リサイクルが容易な化合物へと分解できることを示した。
ウレア結合を含む樹脂材料であるポリウレア樹脂は耐久性の高い材料として知られており、リサイクルは困難とされている。研究チームが今回開発した触媒は、水素分子をウレアに付加させ、炭素と窒素との2つの結合のうち一方のみを切断してホルムアミドとアミンを与えるというもの。
ウレアはカルボニル化合物(エステルやアミドなど)の一種であり、カルボニル化合物の中で最も反応性が低いと考えられてきた。研究チームが今回開発した触媒は他のカルボニル化合物の中からウレアを見分けて、選択的に水素分子を付加する特徴があり、この結果は従来の有機化学の常識を覆すものであるという。
同触媒を既存の脱水素触媒を組み合わせることで、ポリウレア樹脂を水素分子の出入りのみでケミカルリサイクル可能になることが期待されるとしている。研究論文はネイチャー・コミュニケーションズ(Nature Communications)に2023年6月12日付けでオンライン公開された。
(中條)
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