デトロイトモーターショーで見えた、自律自動車の遠い道のり
先週のコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)は無人乗用車の将来構想が売り物だった。しかし、今週の北米国際自動車ショー(デトロイトモーターショー)ではそうでもないようだ。
バージ(Verge)は、CESで自律自動車が大々的に宣伝されたのは、研究開発に必要な一般の支持を獲得するための策略だと論じている。同記事の指摘によると、一般の消費者は自動運転車をさほど考えておらず、考えていても購入はあまり検討していないというサーベイ調査の結果が出ているという。
その一方で、今週のデトロイトモーターショーでは、別のトレンドとして、自動車の電動化が非常に関心を集めている。米国人が好んで購入する大型トラックも同様だ。自律化はそれほどでもない。何しろ、いまだに多数のハンドルが展示されているくらいだ。
これらが意味するのは、大げさに宣伝されてはいるものの、自律自動車は依然として実験段階にあるということだ。実証実験も実施されているが、無人乗用車がモーターショーを席巻するのも何年も先のことになるだろう。大半の自動車メーカーが実際に無人乗用車を販売できるようになるまでに、まだ何年もかかるからだ。
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