ドローンに取り囲まれたFBIの捜査官、YouTubeで晒される
犯罪者は絶えずドローンを活用する新たな方法を発見し続けている。ドローンの悪用を阻止する手っ取り早い方法はない。
米国の国防・安全保障に関するWebメディア、ディフェンス・ワン(Defense One)によると、2017年冬、米国連邦捜査局(FBI)の捜査官たちは米国内のある都市(場所は公表されていない)の郊外で「刻々と変化する事態」の中、張り込みをしていた。すると突然、捜査チームの周りを素早く動き回るドローンに取り囲まれたという。1人の捜査官は「作戦は確実に困難になりました」と述べた。
ドローンは捜査を物理的に妨害しただけでなく、張り込みの現場を撮影し、他の犯罪者が遠くから監視できるように映像をユーチューブ(YouTube)にアップロードした。
禁制品を刑務所へ運ぶことから爆破装置を取り付けることに至るまで、犯罪者はドローンの新しい使い道を発見し続けている。米軍はドローン操縦者が使用する通信チャンネルを妨害する技術を持っているが、妨害の邪魔になる携帯電話の基地局がある人口密集地域ではまだ試験されていない。また、ひとたび商用ドローンが自律飛行できるようになれば、通信を妨害する手法は役に立たなくなる。結局のところ、ドローンを捕獲する鷲を訓練する手法を再検討する必要があるかもしれない。
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