ロボット大国へ突き進む中国、世界の販売台数の3分の1を購入
国際ロボット連盟(IFR)の新たなレポートで、2017年に38万台を超える産業用ロボットが販売されたことが明らかとなった。前年比29%の増加である。
ロボットの購入台数はアジアが突出している。中国が購入した産業用ロボット(製造に使われるロボット・システム)は、前年と比べてなんと58%も増加し、2017年の設置台数は13万8000台に達した。これは世界中で販売された産業用ロボットの約3分の1に当たる。他のどの国よりもロボット密度が高い韓国は、新しいロボットを2017年に4万台購入した。
一方で、米国は取り残されている。米国が2017年に設置したロボットの台数は3万3000台とかなり少ない。それでもまだ北米の中では最も多い数である。ただし、2016年から6%の増加にとどまっている。それほど少ないにもかかわらず、ロボットはすでに米国の政治に大きな影響を及ぼしている。
今回の発表から、中国は米国と比べると、遥かに大規模に自動化への投資をしており、減速する気配がないことが分かる。アジアがロボット導入にまい進する間に、ぐずぐずしている北米は大きく後れをとってしまうかもしれない。
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