フラッシュ2022年5月26日
デンソーとハネウェルがモーターを共同開発、電動航空機に初採用
by MITテクノロジーレビュー編集部 [MIT Technology Review Japan]デンソーと米ハネウェル・インターナショナル(Honeywell International)は、電動航空機向けの電動モーターを新たに開発。eVTOL(電動垂直離着陸機)を開発するドイツのスタートアップ企業、リリウム(Lilium)が採用を決定した。
リリウムに採用された電動モーターは、デンソーとハネウェルが2021年に発表したアライアンス締結以降、初めて共同で開発した製品。ローターとステーターで構成されており、約4キロの重さで100キロワット(kW)の出力を有する。両社がリリウムと協力しながら、約2年間にわたって開発に取り組み、作動時にも排気ガスを全く排出しない、安全かつ環境に配慮したシステムだという。
電動航空機は、静音性や快適性に優れるだけでなく、二酸化炭素を排出しない次世代移動手段として注目されている。リリウムは、2015年に設立されたeVTOLの開発企業で、実証機の設計・製造・試験を実施している。
(中條)
- 人気の記事ランキング
- Why it’s so hard for China’s chip industry to become self-sufficient 中国テック事情:チップ国産化推進で、打倒「味の素」の動き
- How thermal batteries are heating up energy storage レンガにエネルギーを蓄える「熱電池」に熱視線が注がれる理由
- This US startup makes a crucial chip material and is taking on a Japanese giant 知られざる半導体材料の巨人 「味の素」の牙城を狙う 米スタートアップの勝算
- Researchers taught robots to run. Now they’re teaching them to walk 走るから歩くへ、強化学習AIで地道に進化する人型ロボット